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RIZIN24 那須川天心vs皇治

皇治にとってこれほど屈辱的で残酷な試合は今まで経験なかったのではないか?
天心は今回の試合前に「希望から絶望を見せる」と言っていた。
そしてそれを体現し観客に魅せつけた。

試合前から勝敗は誰もがわかっていた
KOか判定か
天心の勝ち方のみ注視された

彼に求められたものは
いつも通り派手なKO
そしてこの試合の裏テーマでもある
武尊以上の試合内容である
もちろんこの天心にとってこの試合にメリットなどない。

皇治にとっては最高の相手だ。
キック界最強と呼ばれる神童を相手に善戦し判定までいけばある意味勝ちだ。
最悪最後まで立っていられれば良いのだ
彼に求められるのは打たれても立ち上がり男気溢れるファイトをファンに見せること。
勝ち負けなど二の次なのである。

皇治劇場に巻き込まれたRIZIN
そして那須川天心。
皇治を輝かせる舞台と駒が用意された

だが
那須川天心はこれまでの相手とは違った

想像以上
圧倒的実力差


皇治に対する期待や希望は
試合開始から30秒で絶望に変わったであろう

全くスピードについていけないのだ

天心の速さは誰もが知っている
もちろん戦っている皇治も知っていたことだ
だか反応ができない
得意のヘッドスリップすらできていなかった
自ずと後手に回り攻めるはずの皇治が天心の距離で戦うことになってしまった。

手を出せばカウンター
ローを出せばパンチのコンビネーション
癖を読まれての飛び膝蹴り
そして絶妙なポジション取り

結果

手も足も出せなくなり
終始サンドバッグの状態に
攻めることも反撃することも許されず
ひたすら倒れぬよう攻撃を耐え抜いた3Rであった。

こんな地獄はないだろう

K-1を舞台に数々の猛者達と戦ってきた皇治だが、こんな一方的な試合になるとは誰が想像しただろう。

見せ場も作ることができず
打ち合うことも許されず
完膚なきまで圧倒された

皇治劇場は天心劇場であった。
那須川天心が輝くための舞台であり駒は皇治だったのだ。

挑発
毒舌
パフォーマンス
それもいい
必要なことだ

だが
格闘技の本質を忘れてはいけない

それは

強である。

とてもシンプルだか
当たり前のことである。

by.デザイン塩大福





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