積読を崩す読書会の話
あけましておめでとうございます。株式会社ユーザベースでFORCASのUIデザインを担当している大久保です。
DESIGN BASEでは定期的に読書会を開催しています。今日はその紹介をさせてもらおうかなと思います。
みなさんは本読めていますか?私は!積読が!たくさんあります!
そんな話をチーム内でしたところ、同じ悩みを持つメンバーがいることが判明。そこで一緒に積読を読んでいこうと始まったのがDESIGN BASE読書会です。
「いつか読もう」を「今読もう」に変える
一般的な読書会は一章ごとに担当者がまとめてきて発表、質疑といった形になることが多いと思います。こういう形の読書会も本への理解が深まってとても素敵です。
ですがDESIGN BASE読書会はこの形をとらずに行うことにしました。なるべく間口を広く取って多くのメンバーが参加しやすく、「いつか読もう」を「今読もう」に変えていくきっかけにしてもらうことを目的としたからです。
目的に沿って内容もなるべく参加しやすいものとしました。
指定の章まで読んで、気になったこと、分からないこと、連想されることなどなんでもよいので感想を喋り、会話すること。
これだけです!
「読まなきゃいけない」だと楽しくない
そんな形でゆっくり始まった読書会ですが早速暗雲が立ち込めました。
「ごめんなさい!今回は業務があって参加できません、、」
「指定の章まで読めませんでした。すいません、、」
「ごめんなさい、今日は聞くだけでお願いします」
そう「ごめんなさい」が増えていってしまったのです。全く悪くないのにごめんなさいが増えていってしまう!なぜだ!そこで読書会は振り返りを行いました。
振り返りは弊社ユーザベースがとても大事にしている文化で、今までの活動を振り返って、継続すべき点や問題点を見つけ出し、改善する為のアクションを設定する会です。
そこで決まったアクションはルールを明文化すること。
読書会のルール
・参加しても、しなくてもよい
・読んできても、読んでこなくてもよい(もちろん指定の章以上に読んできてもよい)
・強制ではないことを忘れない
目的は間口を広く「いつか読もう」を「今読もう」に変えていくきっかけにしてもらうことです。強制的に「読まなきゃいけない」だと雰囲気も悪くなりますし、続きませんし、間口を広くしたいのに参加しづらくなってしまいます。読書会は楽しく気軽に参加してもらって今読もっかな〜〜という心を醸成したいのです!
読書会の成果
そんな読書会で読んだ本の一部を紹介します!どれもあたらしい視点をくれた素晴らしい本たちです。
オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理
私はもともとコーダーをしており、UIデザイナーとして仕事をさせていただいているのは弊社がはじめてです。基本の考え方を学び、実践に落とし込むまでこちらの本は大変参考にさせていただきました。
Design Systems ―デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド
デザインシステムの基礎を教えてくれる本!こちらの本を参考にデザイン原則をデザインした話は三宅が書いてくれてるのでぜひ読んでみてください。
みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド
デザインに関する話し合いで困ったことがあったら参考にしたい本!こちらの本は読書会に参加していなかったメンバーにも聞いてほしくてまとめて勉強会も開催しました。
おわりに
読書会のルールを決めた頃は、こんなゆるふわルールで大丈夫なのかと心配になりましたが、今は強制ではないことが浸透してみんなで楽しく本を読んでいます。
奇跡的に誰もいない、誰も読んできていない回など読書会自体がなくなってしまう様なことは発生していません。
本を読みたい気持ちがあって、そこにきっかけがあるから、こういったルールでも続けられるのかなと思っています。
目的を忘れずにのんびり今年も本を読んでいきたいです。
DESIGN BASE MAGAZINEには他のメンバーの記事もたくさんあります!ぜひご一読ください。