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実際のコーチングセッションを解説!(コーチングの骨格編)

みなさん、こんにちは!
あわただしさと、心浮かれる感じが一緒にある年の瀬。やりたいと思いながらやってこなかったことに、駆け込むように手をつけている、プロコーチのみたゆうかです。

そんなわけで、本日は、やりたかったことの1つ、コーチング解説をします!私が実際に行ったコーチングセッションを題材に、「コーチングってどんな風に進んでいくの?」「どんな効果があって、そのためにコーチは何をしているの?」みたいなところを解説していきます。

(動画解説をしてみたかったのですが、編集に苦戦して時間がかかりすぎたため、ほとんど編集なしの動画に文章での解説という、アナログスタイルで進めます。笑)

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それでは、早速、見ていきましょうっ!

(今回の動画は、2021年8月実施の第二回C-1グランプリで優勝したときのもの。一般的に、コーチングには守秘義務が適用されるため、その内容が外部に公開されることはありませんが、ここでは出場コーチとクライアントの同意の上で、セッションがリアルタイムでYouTube配信されました。今回も、クライアントさんの同意を得て使用させていただきます。ご本人のご希望で、お顔にはモザイクをかけています。)


ポイント1:セッション始めのアイスブレイク 

「相手が直前まで何をしていて、今はどんな状態にあるのか」ということは、お互いに分かりません。たとえば、この場に来る直前にトラブルがあったとしたら、相手は、心がバタついていて対話を始める準備が整っていない、ということもあり得ます。セッション始めを簡単な会話からスタートすることで、コーチングへと入っていく準備を整えることができます。

今回は「いまの心境は?」から始めました。100名程度の衆目の中の初対面のセッションで、お互いに緊張していることが明らかだったので、「緊張するよね」という自己開示と共感から始めることで和やかな雰囲気を作りたいという意図がありました。

ポイント2:テーマ設定とゴール設定 

「本日はどんなテーマでお話ししていきましょうか?(0:28)」。ここでは、テーマ設定とゴール設定をしていました。何について話したいか、セッション終了後にどんな状態になっていたら良いか、を最初に "合意して" 進めていくのです。もちろんセッション途中でのテーマ変更はOKですが、「合意して会話を始める」ということが大事です!この手順を丁寧に踏むことで、「私が話したいことについて話せている」というクライアントさんの安心感を作ることができるのです。

これは、クライアントさんが「なんだかモヤモヤするので、これについて話したい」と言ったとしたら、「モヤモヤしているんですね。それをどうしたいですか?」と一言確認して、クライアントさんの意思に沿って進める、みたいなことです。

もしかするとクライアントさんは、モヤモヤを解消したいと思っているかもしれないし、モヤモヤを持ち続けたままでも先に進められるようになりたいと考えているかもしれない。これを、「モヤモヤしているんですね、それ解決しましょう!」みたいに、勝手に決めてしまわないということですね。

「あれ?そんなこと言ったっけ?」というような、クライアントさんの違和感は、クライアントさんの思考を止めてしまうので、避けたいところです。

ポイント3:日頃、人に語っていないことを話す

「看護スキルを活かして…その先があるんですね。そのあたり、いま頭の中にあることを、もう少し詳しく教えてもらえますか?(3:39)」。本格的に、コーチングが始まっていますね〜。コーチングの中では、日頃、人に語っていないことを話して貰いたいと思っています。そうすることで、頭の中に漠然とあることの解像度を上げていきたいのです。

日頃、周囲に話しているようなことは、イメージが具体的になる、理解が深まる、ということが、話している過程で磨かれて自然と起こってきます。ですが、まだ頭の中にあるだけのアイデアは、自分が想像している以上に粗っぽいもの。これを言葉に紡いでもらって、自分の耳に入れて貰うことで、自分は何を考えているのかを改めて確認して検証して貰う時間をつくっています

ポイント4:仕上げのラップアップ

「ここまで話してきて、今からどうしたいとか、何か新たに気がついたこととかあれば教えてもらいながら、終わりの方向に向かいたいと思います。(12:54)」ここでは、コーチングセッションを終わらせていくため、ラップアップのような時間を意識しています。

セッション中のクライアントさんはご自身の思考に集中している状態にあるため、セッションで話してきた内容を忘れてしまっていることがよくあります。このまま終了した場合、クライアントさんが「すっきりして気分はいいけど、これからどうするんだっけ?」という状態に陥ることがあるため、今日話した内容から何を持ち帰って生かすのかをおさらいする時間を設けたいのです。

そこで、「今日のセッションでわかった大事なことは?」と伺ったり、「このセッションが終わったあとに、どんなことをしますか?」と伺ったりします。特に今回は15分という短いセッションだったので、今後の行動計画を確認して、変容に繋げたいという意図がありました。


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最後に

ここまでつらつらと解説してきましたが、このタイミングで「コーチングって何をしてくれるの?」という問いについて、改めて答えるとすると…
クライアントさんが「日頃は、最後まで思考しきれないような思考を言葉に紡いで、形にするのを助ける時間」ではないかと思います。通常の会話では1人が勝手にしゃべり倒すようなことは難しかったり大切なテーマであるほど、安易には人に話せなかったりしますよね。もしかしたら、1人思考に集中するだけの思考体力がなかったり、それに適した時間や環境を持てなかったりするかもしれません。

たったひとりの自分とコミュニケーションをとり、それによって自分の可能性を開きたい方は、よかったらコーチングを受けて、自分だけのための静かな特別な時間を過ごしてみてください。

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