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すみこ的展覧会レポ#04 - ルーヴル美術館展 愛を描く@国立新美術館




■基本情報
「愛」をテーマに、ルーヴル美術館から選りすぐりの作品を紹介。

大きく4部構成で美しい絵画を存分に鑑賞できます。
一部、写真撮影可能なエリアや、キャラクターとのコラボしたオリジナルグッズの展開もあり、こどもから大人まで楽しめます。

■周りの様子
・客層
男女ともに。また外人さんも多かったです。
どちらかというと、女性が多かったと思います。

・人気作品
≪アモルとプシュケ≫または≪アモルの最初のキスを受けるプシュケ≫

圧倒的にこちらでした…!!
写真OKなエリア内にありましたが皆さんこぞってシャッターを切っていました。かく言う私も例外なく(笑)
初恋のときめきを表現したというこちらの絵画、春の花々が咲く中で初々しい二人がなんとも可愛らしく、見ているこちらまで癒されます。

■気になった作品
≪アモルに導かれる「無垢」≫、または≪ヒュメナイオスの勝利≫

「無垢」の寓意である真っ白な服を着た女性が初恋に気づいた時、愛の神アモルがその腕を引いて恋の旅路へと案内する場面を描いた作品です。

画面全体から感じ取れる朗らかな明るい雰囲気も素敵ですし、寓意が効いていて面白い表現だと思いました。
アモルが先導してくれている感じもユニークですね。
アモルが用済みのキューピッドの矢を燃やしていることから、すでにこの女性は恋に落ちていると暗示しています。
愛の象徴である薔薇の花びらを道に散らして、女性のこれからの旅路を祝福しているかのようです。

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西洋絵画は久々に鑑賞したのですが、とにかく「寓意」(=比喩に近いです。ある物事を、他のものに託して表現します。)が多いなと。

一見、これは何を意味しているんだろう??と不思議に思いますが、仄めかされた作者の思い、意味が分かると、なるほど!と鑑賞が何倍も楽しくなります。

沢山の「愛」を会場いっぱいから感じられるこちらの展覧会、ぜひ足を運んでみてください。

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