購入前・開封前に使用許諾を確認すべし
フォントざっくり解㉑
フォントに興味はあるけれど細かい事が不安で何となく購入に至ってない方、仕事で入手する必要ができてしまったけどイマイチ選び方に自信がない方のための、ざっくり解説。
厳密すぎる説明で途方に暮れてしまわないよう、選ぶ・買うのに必要な知識を、ほどほどに端折りながら解説します。
※2016年10月時点の情報です。
フォントを利用するにあたって守らなければならない「使用許諾」。デジタルデータゆえに事後の返品はできませんので、購入前の事前確認が大切となります。
パッケージ購入の場合
こちらのページで紹介したように、フォントの使い道には所定の制限があり、各メーカーは独自にその使用許諾を定め、消費者に告知しています。
店頭でパッケージ販売されているフォントの場合、パッケージの外側やCD-ROMの梱包、インストール画面などで使用許諾文面を確認できるようになっているのが普通です。
デジタルデータという性質上、基本的には梱包を解いたあと(※)の返品はできませんので、事前の確認が重要となります。
※メーカーによっては、インストーラで認証を行うまで返品が可能というようなケースもあります。
一般に、各メーカーのサイトには製品の使用許諾文面が掲載されています。サイト上の使用許諾文面は常に最新のものにアップデートされていますし、パッケージや梱包に印刷されたものよりサイト上の文面のほうが読みやいことも多いことでしょう。
通販で購入する場合はもちろん、店頭で購入する場合も可能な限りメーカーサイト上での事前確認をおすすめします。
ダウンロード購入の場合
フォントをダウンロードで購入する際も、決済完了の時点でフォントのダウンロードと複製が可能になることから、決済後のキャンセルはできないのが一般的です。
例えばfontnaviの姉妹サイトであるデザインポケットの場合は、[カートへ入れる] ボタンのすぐそばに専用のリンクが用意されており、各メーカーの最新の使用許諾を表示できるようになっています。
決済後・利用開始後に「自分のしようとしていた用途には使えなかった」などの問題に気付いてしまうということがないよう、使用許諾の確認はぜひ行うようにしましょう。
気になる点はメーカーに問い合わせを
各メーカーとも独自の方針と事情に基づきながら使用許諾を工夫していますが、細かな条件の違いまで含めたすべての用途の可否が列挙されている訳ではありません。
目的のフォントの使用許諾に目を通しても解釈上グレーな点があったり、使用許諾では判断のつかないデリケートな目的にフォントを使用したい方は、直接メーカーへの問い合わせを済ませておくのがよいでしょう。
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