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仕事を辞めて女ひとりで旅に出たら人生変わった話 【DAY1】

2022年2月、私は6年勤めた会社を辞める決意をしました。


理由は沢山あるけど、一言でまとめると「疲れたから」。鉄道会社で車掌をしていた私は、仕事のたびにとにかく全てにイライラしてました。運転士や上司、同僚の仕事に対してもそうだし、お客さまへもイライラしてました。なんなら信号機の光さえ眩しくて辛く、無線機の音もやたら耳に触って辛くて段々とイライラするようになるように。今考えると病みかけていたのかもしれません。
そのうち、一度きりの人生どうせなら本当にやりたいと思える仕事を思いっきりやり抜きたいと思うようになり、転職活動を始めやりたい仕事のできる環境で内定をいただけました。4月に入社します。

現職は3月末付けの退職ですが、残っていた有給消化で1ヶ月ほど休みができました。こんな機会めったいないので、どうせなら今までやったことのないことをしてみようと思いひとり旅に出ることにしました。

行き先は、「いつか行ってみたい場所」とコツコツリストアップしてた中から選ぶことにしました。行ったことのないところで普段中々行きにくいところ…そして最後は直感。

そうして選んだのがまず隠岐島諸島でした。前にテレビで見ていいなと思っていたホテル「Ento」(エントウ)に泊まることにしました。

東京からエントウまでのアクセスは、この通りものっっっすごく悪いです。

・ルート1 羽田-(飛行機)→伊丹-(飛行機)→隠岐島-(フェリー)→海士
・ルート2 羽田-(飛行機)→出雲-(バス)→松江-(バス)→境港-(フェリー)→海士
・ルート3 羽田-(飛行機)→米子-(バス)→七類港-(フェリー)→海士

料金や時間などなど総合的に考えて、私はルート3の米子回りで行くことにしました。

最初は隠岐島に4泊くらいしようかと思っていたのですが、どうせなら他にも周りたいということで全然ついでじゃない距離ですけど行ったことのない伊勢にも寄ることにしました。

そんなこんなで、どこに行って何をするかも考えてないけど…とにかく出発です!


空港って、旅の予感にウキウキする不思議な空間ですよね。

普段と違くてね………ついうっかりバケモノみたいなハンバーガー食べたりしちゃいました。

からかさおばけみたいじゃない?

時間が大してないのにこんなの買っちゃったもんだから味わう系のお高いハンバーガーをマックのごとく早食い。お腹パンパンの状態で急いで保安検査を通過します。

実は新卒でエアラインを志望していたので、飛行機への期待感は人一倍。

機内での時間を楽しみ、米子空港に着きました。

想像以上に何もなかった…

外はまだまだ震える寒さでした。身軽な格好で来ちゃったのですでに超不安。時間になってもバスは来ないし超超不安。タクシーも居ないし超超超不安。バスがもし来なかったら…タクシー会社ググって電話して…。
とか考えているうちに無事港行きのバスが来ました。

バスの車内はわたし以外お客さんは誰も居らず、人間どこに居るんだ…?と思ってましたが、港に着いたらめっちゃ人居ました。

高速フェリー待ちの行列

どうやらほぼ皆さん島民の方々みたいでした。慣れた様子で手続きをして乗船していきます。見よう見まねでわたしもドヤ顔で乗ります。

皆さん電車感覚でフェリーを使ってるようなかんじなのかな。

4日後が締切のセールスイズアカデミアの課題をやっていなかったのでフェリーの中で進めましたが、すっかり船酔いして死にかける。笑


…1時間50分ほどの乗船時間を経て、中ノ島海士町の菱浦港に着きました。もう18時過ぎ。ホテルに直行します。

左の木でできた建物がエントウです

本土から乗った人はほとんど隠岐島で降りていて、菱浦港まで乗っていた人は少なく、ここで降りる人は更にわずかでした。

船を降りると木でできた立派な建物が。キンニャモニャセンターという名前の観光センターです。


そして観光センターを出てすぐの高台にエントウはありました。

中に入るとそれはそれはステキな空間が…

化石的なのが飾られていた

ホテル中から木の良い香りがします。

お部屋も素朴ながら機能的で居心地良く清潔感がありました。

テレビの常設はなく、レンタルすることができます
部屋のシャワーは使わなかったけど
これトイレまでびしょ濡れにならないのかな…

エントウでは2食付きプランで予約しました。夕食会場は、フロント横のダイニング。チェックインの時にチラッと見たら、なんともまあシックでお洒落な空間でした。

…急に不安になってきた。ひとりでご飯を食べにお店に入ることは勿論これまでもあったけど、格式高めのレストランでひとりで食事するのは初めてですから。
料理の合間何を見て何をしたらいいんだ…?アマプラでも見る…?いや行儀悪すぎるよな…。Kindle…?それもおかしいか…。
とまあ色々と巡らせるも堂々としているしかないなと決心し、いざダイニングへ。


エントウにはわたしの泊まっているおひとり様用の部屋が何室かありますが、ダイニングにはやはり、ひとりで来ている人は誰も居らず皆さん楽しそうにお喋りしながら食事を楽しんでいました。

やっぱり人の目が気になってきた…。こんなお洒落な所にひとりで来ちゃってヤバイ女なのかなとか思われてないかな…?

わたしが案内された席は窓を向いた席で、外は真っ暗なので室内が反射して良く見えました。そうして周りをコッソリ見渡してみると誰一人わたしのことなんて見てないということに気が付きました。
思えば、自分だって誰かとお店入った時、あの人ひとりだとか思うことないですよね。ひとりになると急に心細くなっちゃうから不思議でした。

かくしておひとり様オシャレディナーを堂々と楽しむことに。料理の合間はぼんやり外を眺めたり、考えを巡らせたり。スタッフの皆さんもすごく温かくて、隠岐のことを色々と教えてくれます。

この岩牡蠣「春香」が絶品で!
間違いなく人生で1番美味しい牡蠣だった!
隠岐牛のステーキ
まさか明日この牛たちに悩まされるとは…


スタッフさんが明日どこに行くかも相談に乗ってくださるとのことで、食べ終わったら色々と隠岐のこと教えていただきました。
と言っても車の運転もできないし、最初はのんびりオンラインスクール進めたり課題やったり、部屋でゴロゴロしようかな〜と思ってたんだけど。笑

でもどうせなら色々見て回らないと勿体ないな〜と思うようになって、2日目はキンニャモニャセンターでe-bikeという最強の自転車を借りてフェリーを駆使してジオスポット巡りで決定。こういうきまぐれさもひとり旅ならでは。段々と楽しみ方が分かってきました。


さて、明日やることも決まったことだし温泉行くか〜という道中でこんな素敵空間を発見!

島内の数少ない図書館
宿泊客以外に島民の方も借りられる場所

島の中にはこんな感じのミニ図書館がいくつかあって、相互に返却できるそう。いいな〜こういうの。海士の島には本屋もちぃっちゃいお店がひとつあるだけなので、こういう場所は喜ばれそう。

せっかくなので借りてお部屋でゆっくり読むことに。沢山あってすごい悩んだけど、今じゃないと読まなそうな本をチョイスしました。子どもの頃読んで意味が理解できなかった『星の王子さま』。

きっと部屋にテレビあったら本読まなかっただろうなあ。こんな過ごし方ができちゃうのもエントウの魅力のひとつ。


こうして、ゴロゴロ本を読んで寝るという最高の夜を過ごしました。なにぶんアクセスが悪いので初日は移動デーでした。次の日は早起きしてジオ巡りします!

DAY2も読んでね〜!


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