遥か昔から変らないもの

小学生から高校生までは読書が大好きで、図書館の本を手あたり次第借りて読んでしました。それが社会人になり、忙しさを理由に徐々に読書から遠ざかり今では月に2~3冊読むか読まないかくらいしか読書の時間がなくなりました。タイムマネジメントをきちんとすればもっと読書に避ける時間も増えるとは思うんですが、つい自分を甘やかしてぐうたらしています。

最近は教育や脳科学、心理学に関する本を読むことが多かったんですが、『方丈記』が急に読みたくなり、図書館に行って借りてきました。学生時代、古典はどちらかというと苦手で、暗記に一生懸命すぎて本文を楽しむという余裕はなかったですが、もったいないことをしたなと思います。大火事や辻風、飢饉についてのその写実的な描写は圧倒的で引き込まれます。

「知らず、生れ死ぬる人、何方より来りて、何方へか去る」

「いづれの所を占めて、いかなる業をしてか、しばしもこの身を宿し、たまゆらも心を休むべき」

今も昔も人間の存在に対する根本的な疑問や、住まいや思い通りにいかない生活など、本質的な悩みは変わらないんだな〜と読んでいると強く思います。何百年というはるかな時を経ても人間の本質は変わらないということでしょうか。面白いものですね。

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