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あなたの思うデザイナーはどのデザイナー?

どうもデザインエクスプレッソです。本日テーマは「あなたの思うデザイナーはどのデザイナー?」です。この記事の対象者は「デザイナーを目指している方」「デザイナーと関わるお仕事をしている方」「デザインを外注しようとしている方」「デザイナーを採用したい方」です。特にノンデザイナーの方に読んでほしい記事ですので、ぜひ覗いていってください。

デザイナーと言えば絵を描ける人

こんな風にイメージされる方は多いのではないでしょうか?筆者も職業を尋ねられ「デザイナーです。」と答えることが多いのですが、その時大体「じゃあ絵が上手なんですね!」と返答がきます。確かに間違いではありません。絵が得意な人は多いです。(ちなみに筆者は絵が苦手…。)
しかし「デザイナー」は大きいジャンルなだけで、本来はもっと細分化されており、その中にはイラストを描かない職種もあるのです。

ちなみに、皆さんがイメージしているイラストが上手い人はおそらくイラストレーターやグラフィックデザイナーに当たるかと思います。

デザイナーの種類を理解すれば、ほしい人材、目指したいデザイナーなどが見えてくる

筆者はデザイナーの種類を理解していないために起きている問題が多いと感じています。それは以下のようなものです。

  • 求人票に書いている職種と業務内容が違う
    ミスマッチが起こってしまい入社してもすぐに離職してしまう

  • デザインをお願いしたいがどこに発注していいかわからない

  • デザイナーの価値が下がる

よくあるのは、求人票の職種と業務内容が違うということです。これは企業側がデザイナーの職種についての解像度が荒いため、求人に記入している職種と実際の業務が合わなくなってしまうのです。(UI/UXデザイナーと書いているのに入社してみたらwebデザイナーだったみたいなことです。)
これでは、企業側からすればせっかく採用したのに早期に退職されてしまうリスクにつながります。求職者からすれば、イメージしていた業務と違うため転職活動の努力が無駄になってしまいます。両者ともに良い結果と言えません。

続いて、デザインをお願いしたいがどこに発注していいかわからない。ということが起きてしまいます。ただ、この問題については事前に案件の説明などを行なうことで、適切な人に繋いでくれたりしてくれますのでそこまでのリスクはありません。ただ、正確にデザイナーの種類を把握していれば、探す時間を大いに削減できるでしょう。

そして最後のデザイナーの価値が下がる。です。これを見た読者の中にはそんなことまで起きないだろうと思う方もいるかと思いますが、筆者は違います。
多くの人間がデザイナーに対して業務内容が曖昧であるということは、デザイナーの価値を理解してくれる人が少ないということになります。何をしているかわからない人に対して、高額な報酬など与えたくはないですよね。
現在の日本において、デザイナーの職業に対し正確に理解できている人は少ないと思います。これはデザイナー全体の価値が正しく理解してもらうためには大きな障害であると考えられます。このことについては、また別のタイミングで詳しく記事にしたいと思います。

デザイナーの種類を把握することで、自分のなりたいデザイナーを明確にしましょう。また、欲しいデザイナーを理解しミスマッチを減らしていきましょう!!

デザイナーの種類

デザイナーの種類はいくつあると思いますか?本当に数多くあるかと思うので、最近よく聞く職種に注目して紹介していきたいと思います。

  • UIデザイナー

  • UXデザイナー

  • UI/UXデザイナー

  • デザインストラテジスト

  • UXリサーチャー

  • webデザイナー

  • BXデザイナー

  • グラフィックデザイナー

  • サービスデザイナー

  • プロダクトデザイナー

  • アートディレクター

  • クリエティブディレクター

  • コミュニケーションデザイナー

こんなところでしょうか。ここでは筆者の独断と偏見による解説をしていこうと思います。なので、職種に関する細かい内容についてはネットで検索すればすぐに出てきます!ご自身で調べてください!!

UIデザイナー

ユーザーがわかりやすUIを考える仕事です。ボタンとか画面のレイアウトなどをデザインしていきます。結構細かい作業です。アクセシビリティや使いやすいデザインについては、手法がすでにまとまっていますのでそれらを元にターゲットに合ったデザインを考えます。
どんな表現をするかというより使いやすさが優先されるので、いわゆるイラストやアートなどの表現をする「デザイン」とは違いますので、お気をつけください。

UXデザイナー

ユーザーにとって使い心地の良いシステム・ビジュアルを通して顧客体験全体をデザインするお仕事です。UIデザイナーが画面やボタンのデザインだったかと思いますが、UXデザイナーはワイヤーフレームや画面遷移、機能などをユーザー目線で構築します。
ユーザー視点を持ってあらゆることにタッチするイメージですかね。エンジニアやリサーチャー、UIデザイナーなどあらゆる人と話すのでコミュ力が必要です。

UI/UXデザイナー

魔境です。UI/UXは本来分けるべきものだと筆者は考えています。UXデザイナーはサービス全体を俯瞰しながら、ユーザー目線を通して体験全体を設計します。そして、チーム全体をリードしていくことが重要になります。UIデザイナーは、その名の通り、ボタンや画面などのUIの使いやすさをデザインします。業務内容が違うのです。
しかもUXリサーチャーやwebデザイナーの役割までUI/UXデザイナーだと思っている人もいます。本当に広すぎます。魔境です。お気をつけください。

デザインストラテジスト

デザインだけでなく、ビジネスにも精通しており、デザインから戦略を考えることのできる人です。
新目の概念で深く筆者は理解できていませんが、体験の改善や、UIを使いやすくする、ポスターを作るなどことではなく、デザインを用いてビジネス戦略を立てることのできる人だと思っています。
こういう人ってどんな人なんだろう。頭良さそう。
このスキルをUXデザイナーに求められることもありません。危ない。

UXリサーチャー

ユーザー体験改善のヒントを得るために、定量調査・定性調査を行います。調査を行うだけでなく実際に分析も行います。

webデザイナー

webサイトを制作したり、LPを作ったり、バナーを作ります。もう皆さん知ってますよね?webディレクターってすごいと思います。

BXデザイナー

ブランド体験を設計する人です。UXはユーザー体験ですが、BXはブランドに限定していますね。筆者はこれになりたいのかもしれないと最近考えています。
ブランディングは世界観の構築が重要です。toC toBでアプローチが違いますが、ブランディングは総じて愛着を持たせることができるのですごいと思います。

グラフィックデザイナー

皆さんがデザイナーと聞いて1番にイメージするものかもしれません。ポスターやPOPなど諸々デザインします。最近名前を聞かなくなってきていますが、名前を変えて隠れていたります。

サービスデザイナー

新しい事業だったりコンテンツなどを創出するためにアイデアを提案したりするお仕事のようです。これも絵的なものがメインではないですね。プランナーに近いイメージを持っています。UXデザイナーの業務にも近いかもしれませんね。(UXデザイナーは体験設計ですが、サービスデザイナーはコンテンツやサービスの創出なので微妙に違いはありますが、アプローチなどは近いと思います。)

プロダクトデザイナー

家電や家具などの製品(プロダクト)をデザインする仕事です。サービスやグラフィック、顧客体験。というよりプロダクトなので全くイメージが違いますね。

アートディレクター

今いちふわっとしていますよね。アートディレクターは総合演出をする人です。デザインの方向性や、品質管理、進行管理など監督する立場の人になります。
ディレクター自身が手を動かすこともありますが、基本的にチームをまとめてることが多いイメージです。

クリエイティブディレクター

広告制作の全体を指揮する人。となっていますが、実際アートディレクターとクリエイティブディレクターの境目は曖昧な気がします。ほぼ一緒になっちゃてます。

コミュニケーションデザイナー

これよくわかりません。ほんと最近出てきた職種ですね。個人的にはグラフィックデザイナーが名前を変えた職業だと思っています。グラフィックと違うのは業務範囲でしょうか、コミュニケーションデザイナーはユーザーとのタッチポイントに必要なものすべてのデザインを手がけることがあるようです。目的のための手段を検討するみたいなイメージでしょうか。アウトプットがメインのイメージです。

まとめ

とにかく種類が多い、筆者も明確に理解できていません。最近出てきた職種なんかも多くいです。そして、新しい職種で共通しているのは業務範囲が広いということです。デザイナーに求めらていることが増えているということでしょうか。
とはいえ、会社ごとに職種に対する定義が違うので就職する際はしっかりと聞いておくのがいいでしょう。
曖昧な境界が明確化されて日本においてデザイナーの職種に対する理解が深まり、デザイナーの価値が向上したらいいなぁと毎日思います。

昨今。生成AIが急速に成長しています。デザイン業界にも影響を大きく与えて生きているのでこれが職種にどのように影響してくるのかも楽しみですね。筆者はAIが1人の業務範囲を広げてくれる存在になることを期待しています。

「デザイナーの職種」という視点から書かせていただきましたが、何か考えるきっかけになりましたでしょうか?ではまた別の記事でお会いしましょう。

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