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展望: 2024 J2 第8節 清水 vs 徳島

今季初ナイトゲームとなる、第8節のホーム徳島戦について展望を書きたいと思います。


渦中にある徳島

徳島は今、大変なことになっています。

成績不振で吉田達磨監督が解任されただけならまだしも、島川選手の突然の引退や、岡田強化本部長の退任西谷選手の不遇の扱い、解任直前の柿谷選手の監督擁護発言など、外部からは伺いしることもできない大変な状態にあるようです。
新たに暫定監督に就任した増田監督も複雑な心境を短いコメントで残しています。

様々な思いのあるなかで、ベストを尽くします。

徳島ヴォルティス 増田暫定監督

昨季の対戦成績は?

では昨季の対戦結果を振り返りましょう。

  • 第13節 徳島 1-1 清水

  • 第33節 清水 0-0 徳島

2分けで勝てていません。ちなみにカップ戦含めた通算成績でも3勝3分3敗の五分五分。清水のホームに至っては、1勝2分2敗と負け越している、正直相性の悪い相手です。2016年にはアウェイ徳島戦でJ1昇格を決めたので縁起のいい相手でもあるのですが、、、。

今季のこれまでの成績は?

これまで徳島は1勝1分5敗で勝ち点4、順位は20位つまり最下位になっています。またルヴァンカップでも格下のJ3長野に5-1と大敗を喫しています。監督が更迭されたくらいですから当然これまでのチーム状態は良くありません。
直近の5試合もどの試合も僅差ながら1勝1分3敗と苦しい状態です。

徳島の直近5試合の成績

スタッツを見る限りでは、ドリブルは2位(清水は4位)、パスは6位(同3位)、ボール保持率は3位(同2位)と、もともと目指していたスペインサッカーのスタイルの影響が出ているのだと思います。一方でゴール、シュート、枠内シュートのスコアは低く、吉田前監督が志向したPA内にどんどん入り込むサッカーはできていなかったのだと思います。

徳島の今季累計のスタッツ(Football LABより)

徳島のスタメン予想は?

監督も変わり、チーム内で吉田派とそれ以外に分かれていたという噂もあり、清水戦のメンバーがどうなるかは正直わかりません。これまでの出場時間は以下の通りになります。

徳島のこれまでの出場時間(Football LABより)

うまくいっていないこともあり、既に24名の選手が出場機会を得ています。
ちなみに徳島には、柿谷選手、渡選手、杉森選手、永木選手など過去にJ1で活躍した選手や、元清水のエウシーニョ、チアゴアウベス(前節に加入)もいます。これだけの実績のある選手を獲得できているので、資金力も豊富であることが伺えます。(2022年にはJ2の中で横浜FC・長崎に次いで3番目の人件費規模でした)
このように力のある選手が多いので、チームがまとまれば力を発揮するはずで、今の順位にいるようなチームではありません。
以下がスタメン予想になります。前回の群馬戦から中3日であるため、そこまで大きなメンバーチェンジはできない。一方で、吉田監督擁護の発言から柿谷選手のスタメンはないのではないかと思います。コンディションが悪くないなら実績もあり、唯一勝利した水戸戦でゴールを挙げた渡選手のワントップでしょうか。また前節途中出場でいきなり活躍した古巣対戦となるチアゴ・アウベスが入るのではないでしょうか。

清水戦 徳島スタメン予想

システムは基本は清水と同じ4-2-3-1。但し、過去の試合を見ると、中盤を逆三角形にしたり、両WGがより高い位置を取って3トップ気味にするケースもあるようです。山形戦からの学びもありますので、公式発表にとらわれず、相手がどういうメンバー・システムでやってくるのか、試合開始直後から注視し、試合の中で選手同士でしっかり対応できるようにしたいですね。
元清水のブラジルデュオである、チアゴアウベスとエウシーニョの右サイドは脅威でもあり、大変楽しみですね。

清水の予想スタメン・サブは?

これも非常に難しいですね。中3日で遠征帰り。その間の公開練習の機会も少なく、外部からは選手のコンディションが読めません。さらに今晩は大雨予報。選手のコンディションが全員良好なのであれば、週末にアウェイ甲府戦が控えていることもあり、これまで連続出場して疲労が溜まっているであろう守備的な選手は出来る限り休ませて、前節出場せず、遠征にも帯同せず、リフレッシュできたであろう前の主力選手は使いたいところです。一方で、北川・乾・カルリ・原の4選手のコンディションはわからないためちょっと予想が難しいですね。

清水 vs 徳島 スタメン予想①

一旦希望も含めて、北川・乾・カルリは復帰。特にカルリは体調不良との報道で、先日のハイタッチ会には参加していたので復帰できると信じています。原選手はあまり情報がなく、まだ復帰できないのではないかと思います。その場合は、吉田選手の疲労を考慮して、北爪選手が起用されると思います。さらに、その場合、長崎戦で上手くいかなかった北爪・ブラガの組み合わせをやめ、前節好調だった戦術理解度の高い、西澤選手を北爪選手と組み合わせるとワークするように思います。
ボランチはほぼフル出場を続ける宮本選手・中村選手を休ませるために、白崎と成岡(OR 矢島)のWボランチを予想します。
最終ラインにはフル出場の蓮川選手に代わり高橋選手を起用するものと思います。(住吉選手を休ませる可能性もありますが)
SUBの予想は、沖・蓮川・吉田・中村・矢島・西原・千葉ですかね。宮本・ブラガ・松崎は完全休養してもらうイメージです。

仮に、北川と乾が間に合わない場合は、北川の代わりに徳島が古巣対戦となる千葉、乾の代わりに希望も含めて矢島が入ると面白いと思います。

清水 vs 徳島 スタメン予想②

サブは、沖・蓮川・吉田・中村・松崎・西原・郡司になるでしょうか。間に合うのであればタンキ選手も入れておきたいところですね。
個人的には、白崎・高橋・矢島が全員スタメンで、FORTY ONEを形成したら面白いなと思っています。

清水はどう戦うか?

前節の山形戦からの最大の学びは、清水の生命線は前線からのプレスビルドアップです。どちらもそれぞれの選手のポジショニングが重要になります。ポジショニングというのは相手のシステム・メンバーによって変わります。特に今回の徳島は監督も交代して、どのようなメンバー・システムで来るのかが予想できない。それなのであれば、メンバー発表後および試合開始後に、相手の出方をしっかり見て、臨機応変に対応するということが最も大事です。
相手がどのメンバーで、こちらがどんなメンバーであっても、前線からのプレス攻守の切り替えからのゲーゲンプレス同サイドに追い込むようなパスコースの限定背中でのボランチに対するパスコースを消すこと、など、誰が出てもこれをやり続けられないといけません。
おそらく徳島は、むやみにロングボールを蹴るようなことはしないと思います。だとすると、きちんとやれば前線からのプレスは有効なはずです。40m以上の高い位置で奪い、カウンターに結び付けて、ゴールを一気に奪うような展開ができれば、清水に勝利が転がり込んでくるでしょう。
とにかく前半の開始15分で、強度の高いプレスを仕掛けられるかどうか、ここに注目したいと思います。

でしも自分でも馬鹿だなと思うのですが、この大雨の中、車で会議をこなしながら、日帰り弾丸で東京からアイスタに行きます。

徳島は監督交代ブースト?、土砂降り?、そんなの関係ありません!!こちらはホーム全開バーストで、選手たちを後押しし、必ず勝ちましょう!!!

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