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展望: 2024 J2 第6節 清水 vs 秋田

昨季の対戦成績

昨季の秋田との直接対決は、1分1敗と一度も勝てていません。

  • 第21節 清水 0-1 秋田

  • 第32節 秋田 1-1 清水

思い出したくありませんが、それぞれのハイライトです。

どちらの試合にも乾選手がいませんでした。まさに乾不在時の攻撃に課題が出た試合になりましたね。アウェイの秋田戦は先に先制を許しますが、CKからカルリのヘディングで辛くも引き分け。両試合共に相手GKの圍選手を中心に秋田の固い守備に阻まれました。

今季のこれまでの戦績は?

秋田はこれまで2勝1分2敗の勝ち点7。開幕連敗スタートでしたが、直近3試合は2勝1分と好調、前節の栃木戦は雪の中の試合でしたが3-0と快勝しています。

清水及び秋田のこれまでの戦績

ここにはありませんが、3/6に行われたルヴァンカップでも、アウェイで讃岐に2-0と勝っています。ので、直近4試合は負けなしです。

秋田はどんなチームか?

固い守備というイメージがありますが、なかなか興味深いデータがあります。それは、AGI(Approach Goal Index)というものがあるのですが、それがJ2 20クラブ中1位なんです。これはどれだけ相手ゴールに近づけたかを表す指標ですので、秋田はJ2の中でも最もゴールに迫っているチームです。
一方の守備側の指標であるKAGI(Keep Away from Goal Index)、つまり自陣のゴールにいかに相手を近づけさせないか、という指標でも、20クラブ中3位。攻守ともに非常に高い数値を示しています。
KAGIとAGIについては以下をご覧ください。

また面白いのが、パス数は20位の最下位。一方でクロス数とコーナーキックの数は1位と極端なスタッツ。またこれまでのゴールパターンは以下の通り。

秋田の得失点パターン

5ゴールのうち、セットプレーが3点、クロスが1点。ここから推測できるのは、とにかく手数をかけずに前線に送り、サイドからクロス。PA内に沢山の選手がなだれ込んでCKを獲得。またCKから得点を取る。そのような攻撃パターンで、相手ゴールに迫る回数がJ2で一番多いという怖いチーム。
例えばハーフウェーライン手前のFKでも、CB含めてヘディングの強い選手がPA内まで上がり、ゴールを狙ってきます。とにかくPA内にロングボールやクロスを上げて、それにたくさんの選手が競り合って、こぼれ球もどんどん狙ってくるという、清水にとって嫌な戦い方をしてきます。

秋田のシステム・スタメンは?

こちらが前回の栃木戦のシステムとスターティングメンバーです。

秋田 栃木戦のスターティングメンバー

清水戦もおそらくこのメンバーが基準になるかと思います。今季加入した昨季のJ3得点王、10番小松選手も先発で使ってくる可能性はあります。
注目選手はまずはGKの圍選手。昨季清水戦でも大活躍でしたが、秋田の守護神として固い守備を牽引します。次に5番の河野選手。186cmと大型で、守備の要であるのみならず、攻撃でもセットプレー時には脅威になります。もう一人は今季町田からレンタル移籍(昨季はJ3 YS横浜でプレー)の29番佐藤大樹選手。非常に精度の高い左足で、セットプレーからの直接FKも決めていますし、CKでも脅威になります。ここまで2得点とチームの得点王です。
システムは4-4-2です。とにかく縦に早い攻撃で、クロスを主体にどんどんゴールに迫ってきます。清水としては、ジェラ選手中心にどこまで跳ね返すことができるか。ガチンコ勝負ですね。

清水のスタメン予想は?

次に清水のスタメン予想ですが、ベースは前々節、前節のメンバーでしょう。

秋田戦スタメン予想


秋葉監督は、この3連戦を一つの単位と捉えており、3連勝することを繰り返し強調しています。これまでの2戦の流れを絶やさないためにも、メンバーを多くいじることはしないのではないかと思います。
ただ秋田は高さがあるため、間に合うのであれば右サイドは吉田→原をスタメンに起用すると思います。
もう一人、あえていじるとしたら、ボランチの宮本選手→白崎選手でしょうか。ただこれまで中村選手とのWボランチが非常にバランスがいいだけに変えないと思います。
サブのメンバーは、沖・高橋・吉田・北爪・白崎・松崎・千葉(あるいはタンキ)でしょうか。仮に先制点が取れれば、後半に北爪選手を投入して3-4-2-1にするというオプションもあると思います。

清水はどう戦うか?

対照的な戦術のチーム同士の戦いになるため、やはりどちらが自分たちのペースで試合を進められるかが注目です。清水としては、ポゼッションして、細かいパスを繋いで、秋田DFを揺さぶりながら、ワンツーや3番目の動きで秋田の最終ラインを突破したいです。またもし引っかかっても、相手に蹴らせる前に、切り替え早くゲーゲンプレスをかけて、またボールを奪い返して、二次攻撃・三次攻撃に繋げられるかが大事です。
仮に秋田に蹴られた場合であっても、長崎戦の反省を活かして、最終ラインがしっかりと対応すること。まずはヘディングでのクリア、次にセカンドボールを拾うこと、裏に抜けたらしっかり下がってセーフティに対処すること。とにかく「セカンドボール」。ここでボールウォッチャーになるようなことがあれば確実にやられます。

最後に

簡単ではありますが、秋田戦の展望について書いてみました。当日は私は現地観戦できませんし、リアタイも難しいかもしれませんが、遠くから魂を送りたいと思います。非常に難敵ですが、ホームのサポーター・ファミリーの力で選手たちを後押しし、勝ち点3をもぎ取りましょう!!

イメージキャラクターは山原選手と原選手

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