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展望: 2024 J2 第14節 群馬 vs 清水

ホーム栃木戦勝利の余韻もつかの間、明日はGW最終日、アウェイ群馬戦です。展望について簡単に書きたいと思います。


群馬とのこれまでの対戦成績は?

群馬との通算対戦成績は、清水の2勝1分1敗。但し、記憶に新しい昨季の対戦は、1分1敗と勝てませんでした。どちらも非常に悔しい敗戦になりましたが、特にホームの群馬戦は、第6節において、屈辱的な1-3の敗戦で前ゼ・リカルド監督の解任に拍車をかけた形になりました。

第6節のホーム群馬戦。思い出したくもありませんが、昨季の試合の中でも最もフラストレーションの溜まる敗戦でした。
特に、長倉選手と佐藤選手の2人にいいようにやられたという苦い記憶があります。長倉が獲得したFK。佐藤の精度の高いキックを畑尾に頭で合わせられて失点。その後前半28分にラッキーな形で同点に追いつきますが、まずかったのはその後でした。前半30分に長倉に簡単に突破を許してグラウンダーのクロスを上げられ、フリーの佐藤に無人のゴールに流し込まれます。群馬がピッチを選択して、前半の群馬の攻撃が、清水のゴール裏に向けてだったのでよく覚えています。さらに後半7分に右サイドの佐藤のクロスからファーで長倉が合わせて3点目。その後清水は得点を奪えずホームで1-3の敗戦。スタジアムはブーイングに包まれました。
アウェイの群馬戦は、第22節でした。

この試合も、非常にフラストが溜まる試合でした。またしても前半9分という早い時間に、左サイドで佐藤のクロスを、ニアに入り込んだ群馬の北川選手がニアで合わせて先制点。その後清水の北川選手の左足によるゴールで同点には追いつきましたが、最後まで得点を奪えず、1-1の痛いドローとなりました。

今季の群馬のチーム体制は?

群馬は昨季は過去最高の11位とJ2でも中堅の順位となり、そのベースのまま今季は10位以内を目指しています。大槻監督も続投で3季目。ホーム清水戦で脅威となった長倉選手は昨シーズン中に新潟に移籍しましたが、それ以外の主力はほぼ残留。清水戦でゴールを決めた、10番佐藤選手、9番北川選手は健在。GKも元清水の櫛引選手が正GKにいます。その他目立った加入や放出はなく、昨季の主力がベースになっています。清水の齊藤聖七選手が今季期限付き移籍をしていますが、残念ながら怪我で出遅れているようです。

今季の群馬の戦績は?

ところが、今季の群馬は1勝3分9敗の勝ち点6で20位、最下位と低迷しています。これまでホームでも0勝2分5敗と未だ勝ち星がありません。1試合平均は0.5位と最下位。平均失点数は1.7と17位。攻守ともに厳しい成績です。パス10位、クロス7位、ボール保持率は49.6%と13位で、この辺りの数字は決して悪くないのですが、攻撃回数19位、PA進入回数20位、シュート20位と、シュートに結びつけることができていないのが課題です。
ピッチ外でも、サポーターによるバス囲みなど、厳しい状態が続いており、おそらく大槻監督の進退問題にも発展しそうな雰囲気です。

群馬 vs 清水の直近5試合の成績

直近5試合も、4連敗中で1分4敗。藤枝戦は先制した後に逆転される展開でしたが、甲府や長崎は前半開始早々に複数失点を喫し、相手に優位を与えての敗戦になってしまいました。
失点パターンも下記の通り、セットプレーからが7失点と多いですが、様々な形で点を獲られてしまっています。

群馬の得点と失点パターン

得点については、直近の2得点共にロングボールが起点ですのでここは注意が必要そうです。

群馬の予想システム・スタメンは?

群馬も中2日での試合となるため正直全く読めません。ただこれまでも比較的メンバーを変えずに戦ってきていますので、大きな変更はないように思います。システムは第11節の岡山と同様の3-4-2-1。守備時には両WBが最終ラインに吸収され、5バッグの形になります。

藤枝 vs 群馬 群馬のスターティングメンバー

甲府戦でのフル出場からリーグ戦の出番がない、中心選手であるはずの風間宏希選手は、この試合のティザーにも使われていますので、スタメン復帰があるのかもしれません。また菊地選手のところに、前節はサブだった中塩選手がスタメン復帰するかもしれません。
注目選手は、昨季清水戦でゴールを決めた10番の佐藤亮選手9番の北川選手でしょうか。北川選手は、甲府戦で途中出場して意地の1点を奪うと、次節初スタメンだった長崎戦でもゴールし、並に乗っています。佐藤選手も前節藤枝戦で技ありの先制ゴールを決めています。また守備の要は2番の城和選手です。これまで佐藤選手とともに、リーグ戦全試合スタメン出場をしています。中盤より前は、佐藤選手、玉城選手、高橋選手、菊地選手、中塩選手と左利きの選手が多い点も注意は必要です。

注目の10番佐藤亮選手

清水のスタメン・サブ予想

さて、清水ですが、中2日でアウェイ群馬戦を迎えます。まず最大の論点は、清水はターンオーバーをするか否かです。これまでは、アウェイ山形戦や、ホーム徳島戦など、主力の多くを怪我で欠く中で、フレッシュな選手を起用したことはありましたが、ルヴァンカップを除き、秋葉監督は大幅に選手を入れ替えるようなターンオーバーはしてはいません。かつ上記の2試合についても、山形戦は敗戦、徳島戦は引き分けと良い結果が得られていません。
それでも、でし的には今回秋葉監督はターンオーバーを行うのではないかと思っています。
理由としては、まず中2日ということで主力組に疲労が蓄積していること。次に現在は優勝ペースに対して、勝ち点5を貯金できており、前節長崎が足踏みしたことで勝ち点としては余裕があること、そして最大の理由として、サブ組にも出場機会を与えることで主力組以外の底上げを図ること、これらの理由から秋葉監督は、ルヴァンカップ同様のターンオーバーを行うのではないかと予想します。
その前提で予想した清水の群馬戦のスタメンは以下の通りです。

群馬 vs 清水 清水のスタメン予想

本日の西澤選手のインタビュー映像の中での練習風景でも元気な姿でプレーしていた乾が復帰。白崎は映像では確認できなかったため、怪我などで出場できない場合は成岡が代わりにスタメンになると思います。蓮川の怪我で手薄なCBとしては原に頑張ってもらうしかないかなと思います。
サブは、沖・森重・小竹・成岡(白崎欠場の場合は矢田)・矢島・千葉・川本を予想します。展開によっては乾を早めに下げて、千葉や川本を入れて、2トップの4-4-2にするというオプションも考えられますね。川本選手は昨季は群馬にレンタル移籍しているので出場したら古巣対決になりますね。

清水はどう戦うのか?

清水は首位で5連勝中、一方の群馬は最下位で4連敗中という、置かれた立場が真逆のチーム同士の対戦になりました。一方で群馬は相手が清水ということで、ここで首位を叩いて勢いをつけたい、また昨年からのメンバーが多い中で、昨年勝ち越している清水に対して苦手意識がない、ということからも相当なモチベーションをもって、この試合に臨んでくるはずです。
清水としては、前節の栃木戦同様、そういった群馬の出鼻をくじくこと、甲府や長崎のように前半立ち上がりに複数得点を奪うこと、が大事になると思います。そのためにはタンキ・西原・松崎がどんどん仕掛けられるかが鍵になると思います。
個人的には、ポテンシャル無限のタンキ選手の初ゴール群馬が地元の西原選手の2得点目、ここまで先発がなくても常にチームプレイを献身的にしている西澤選手の初ゴールを特に期待しています!
私も相方と群馬現地に行きます。GW最終日ということでここで勝つか負けるかで大きく気分が変わると思いますので、必ず勝ち点3を持ち帰りましょう!!

今後こそタンキ選手にゴールを決めて欲しい!


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