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ありそうでなかった画材:カーン・グリフィス

先日、ロンドンのレイトンストーンにあるローラ・レア・デザインで、私の「The Organic Painter」の出版を記念して、ワークショップを2つ開催する機会に恵まれました。

「The Organic Painter」は、私が自分の作品の中で素材を探求するために使っているプロセスを記録するための、初めての試みです。

この本には、小規模のプロジェクトが収録されており、手持ちの素材を活用し、新しい素材で自由に実験する自信をつけるために、自由で実験的な方法で作品に取り組むことができるようにデザインされています。

この本のプロジェクトを出発点として、様々な経歴を持つ10人のクリエイターからなる小グループと一緒に作業を行いました。

私たちは、芸術へのアプローチと、この特別な演習で素材を探求する方法について話し合いました。

このワークショップでは、同じようなエクササイズを2つの方法でアプローチするよう設計されていました。

1つ目は、カオスをイメージの出発点として使用すること。

もうひとつは、鉛筆画から始めて、作品全体に色を行き渡らせるための液体チャンネルを作るというものでした。

最初の工程では、ページにインクの層を無造作に作り、そこに様々な液体を加え、かき混ぜました。

紅茶、ジン、ウォッカを使ってインクの色の花を咲かせ、顔料ペンを使って液体の表面に色を垂らしたり散らしたりして、作品の中で色を拡散させました。

2つ目の工程では、グラファイトと水溶性カリグラフィーインクを使って植物の小枝を作り、そこに紅茶、インク、アルコールの混合物を加えました。

ページ上に十分な液体ができたところで、ペイントペンを使って液体に色を加え、作品全体に滲み出るようにしました。

第1工程にテクスチャとラインを追加する

ダーウェントのペイントペンを使う利点のひとつは、インクが乾く前後の両方のツールとして、また表現力とコントロール力の両方において優れた性能を発揮することです。

このペンは、アンダーペイントの色調を整えるだけでなく、作品の上に線を描き足したり、レイヤーを重ねたりするのにも使用されました。

絵の具が乾くと不透明となるため、暗い色の上に明るい色を重ねることができます。

これは、私が使用している半透明のインクでは不可能なことなのです。

第2工程で花のディテールを追加

ペイントペンを使って、ウェットメディアに色を追加する。

ペイントペンを使って、対照的な色を使ってディテールを加える

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