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ローカルというミクロで欲張りに生きる

東北ソーシャルイノベーションナイトに現地で参加してきました。
『東北発、持続可能な社会づくりへの挑戦
~浪江町に移住して自らアクションを続ける高橋大就さんに聞く~』

高橋さんのご経歴はここでご紹介するまでもなく、素晴らしいのですが、今の私たちの活動にリンクするところが多く、勝手に共感の嵐でした。
私なりの言葉で記録しておきたいと思ったので、自分への備忘録として書いてみました。

一番の持続可能性はメンバーが主体性をもてること

高橋さんのお話は浪江でのお話なのですが、一番の主体性は住民たちが主体性をもつことであると。
当たり前だけど、これは学校でも会社でも同じだと思うのです。
「自分たちが”それ”を解決するんだという想い」
それは要するに「自分たちが生み出すものがサイコー!」って本気で信じることができること。

図らずも今、グリーディーでは石巻スタジオを移転し、その責任者と同じようなことを話していた。
「みんなが能動的に動ける機会と環境を創る」
それは与えられるものでもなく、求めるだけでもだめで、みんなが感じて、共通の世界観を持ち、ワクワクすることを伝染させていくことだ。
ワクワクする会社のカルチャー、夢を語れる、キレイごとを共に恥ずかしげもなく語り合える信頼感、それが私たちグリーディーという小さな小さな会社の生き残るための戦略なのだと信じることができた。

正しいことだけでは心は動かない

高橋さんは「安全は科学、安心は人」と仰られた。
そして安全は基礎であり、安心は家であると。
これを聞いて私の心に湧き出た言葉は、
人は正しいことだけでは、心は動かない」ということ。
クオリティの高い商品、安全な商品を産み出すのはもう当たり前だし、そんなものは世の中に溢れている。
買うと心が動くのは、私たちでいうところの「自然の豊かさ、気持ちよさ、心地よさ、そしてその背景にある人々の想い」
それはいわゆる私たちの提供価値。

普通にやっていても、吹けば飛ぶような私たちの会社、地方は勝てない(勝ち負けじゃないけど)
だから私たちは、手間暇かけて、わざわざ面倒なことをしながら商品を産み出しているのだと思う。
ここをメンバーみんなで、改めて信じきりたいと思った。

グローバルもローカルコミュニティの塊でしかない

日本は人口減少も確実な世界で、よくグローバル市場を目指すことを耳にするけど、そもそもグローバル市場ってなんだ?
グローバルというビッグワードに「いやいやとんでもない」とひるむ人もいるが、そもそもグローバルも小さなローカルの集合体でしかない。
だからこそコミュニティ回帰が必要。
東京1極集中が本当にいいのか。私は仕事と趣味の境目がないから、どこでも仕事はできる。
全てが東京にいることがいいのかは、自分が数年間東京と仙台の2拠点生活をしたからこそわかる。
自分が仙台を拠点に独立したのも、ローカルに根差して幸せに働くことの選択だった。
東京に人口が集中した結果、人をいるのに孤立、自殺の増加、明らかに幸せ度数は低い。
『ローカルに根差していくことこそが、世界の流れと繋がることだ』と高橋さんは言う。
大きな流れからではなく、突破口はミクロにある。むしろミクロの方が変えられるし、そこでどう事例を創っていけるかがキモだ。
そう、人は形がないもの、みたことがないことは話を聞いてくれないから。
0→1を創りだすと、必ずそこにスケールさせてくれる人をいる!そう信じることができた。

女子が地方でも欲張りに生きる

私たちグリーディーの製造拠点でもある石巻は、消滅可能性都市にあげられていたりする。
他にも日本にはそんな都市は沢山ある。
小さい町がどう生き残れるか、それはどれだけ人々のワクワクを産み出せるかと高橋さんは話す。
それを聞きながら、かつてピーチ・ジョンで「化粧品は女子の夢(ワクワク)です」と仲間たちと息巻いていたことを思い出した。
今思うと化粧品企画は私たちがワクワクするためのツールだった。
今はその夢はグリーディーや1mm Innovationに乗せ「女子が地方でも諦めることなく”欲張り”に生きること」それは「クリエイティブ(ワクワクして主体的)に働ける」ということだ。

私のビジネスパートナーである楓子が「ド田舎でも諦めない、ドでかい夢をぶち上げる」とよく言っている。
この想いが伝染して、それを信じてついていくメンバーも増えてきた。
そんな子たちが私たちの周りにもっと増えていけば、必ず私たちは生き残れる!(なぜか戦国時代になっているw)

「自由(ワクワク)」と「責任」はセット

みんながワクワクすることを主体的に取り組んでいくと、それは当たり前だけど「責任」も伴う。
当たり前に正しいことだけど、ここで責任ばかりを追及すると人の心は動かない。
だからこそ、「仕事をエンタメ」化する必要がある。
何年も言い続けてきた、「ゆるさとフワフワを大事にする」ってことだ。
正しいことだけじゃなく、多少の余白を残すためにゆるさは大事!
みんなが自由に遊ぶように働けるよう、ゆるいながらも「覚悟」をもって進む、これがグリーディーの理想の姿だと思えた。

私たちが東北という地方で、ゆる~くフワフワ覚悟をもって楽しめば、必ず世界に発信していけるし、それは必ずみんなが幸せになるために共感してくれる!
そんなことを思えた昨日のイベントでした。
最後に、高橋さんの根底には常に「リスペクト」が感じられました。
地域に入り、そこに生きる人の話を聞く…言葉でいうのと実践は全く違う。
でもそれを今も実行し続けている根底には、人に対するリスペクトが溢れているのだと思いました。

最後に私が2019年に参加したSIAは、現在受講者を募集中!
応募を考えている方へエールのコメントをさせていただいています。
「個人的なモヤモヤは、きっと世の中共通の社会課題です。ぜひご自身の中にある想いを言語化して、ご自身のため、誰かのために踏み出してください。SIAには熱く語れる仲間、頼れるメンター、素晴らしい講師と出会うことができます。実はそれが一番の財産になりますよ。」






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