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何のために勉強するのか。勉強は役立つのか。

NOTE を読んでいると,何のために勉強するのか? 勉強は役立つのか? と思っている人が多いようですね。

「でもみんなそう思っているとは限らないよ」という,多分,マイノリティの意見を書いてみます。そうすれば,何のために勉強するのか? 勉強は役立つのか? と思っている人たちも理解が深まると思います。

例えば,円周率 π。そもそも円周率って何だっけ。多分,

(円周の長さ)=(円周率)×(直径)

と暗記した人たちは,みんな何のために勉強するのか? 勉強は役立つのか? と思っているような気がします。こう考えると,(円周率)は(直径)から(円周の長さ)を計算するために必要な数となってしまう。

でも,こう考えたらどうだろう。

(円周率)=(円周の長さ)/(直径)

(円周率)は,円の(円周の長さ)と(直径)の比だ。あるいは,「(円周の長さ)は(直径)の何倍か」を表している。そしてそれは,全ての円で成り立っている!

そう考えるとすごくないですか,世の中の全ての円で,(円周の長さ)は(直径)の 3.141592654... 倍になっている! それを円周率と呼ぶ。こう考えると,円周率って,なんだか特別で崇高な数に見えてきませんか?

話を戻して,何のために勉強するのか,勉強は役立つのか。

太い木や丸い柱があったとします。そこにロープを結んで,何かを引っ掛けたい。ロープはどれだけ用意すればいいのか。直径はパッとみたらだいたい分かります。例えば,50 cm の場合,円周の長さは,円周率倍だから,3 倍よりちょっと大きい,つまり,150 cm よりちょっと長い。そうすれば,200 cm = 2 m くらいあれば,ロープを結ぶことができる。あとは引っ掛ける部分に必要なロープの長さを足しておけばいい。

こんなふうな考え方をする人たちは,何のために勉強するのか?,勉強は役立つのか? とは考えないと思います。なぜなら,勉強した直後から,丸いものを見るたびに,その長さがだいたいどれくらいか分かるようになるので,なんだか世の中をよりよく理解した気がして,なんだか生きていくのが楽しくなる。

これが,算数だけじゃなくて,国語,理科,社会,英語,... の全てで起きる。何のために勉強するのかなんて思いもしない。どんどん,身の回りの秘密が暴かれていくから知りたいと思う。もちろん,こんな面白いことを,面白くないように授業する先生たちには閉口しますよね。

なので,根性論みたいな勉強のしかたは,あんまり合意できない。もちろん,テスト前だとか,あんまり好きじゃない勉強を無理矢理しなきゃいけない時もあることは分かっていますが。

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