積立購入でより単価を下げる購入方法の検討

背景

株の購入方法の一つとして、積立購入がある。定期的にその株を購入する方法である。ただ、一般的に積立購入は投資信託が一般的であると私は感じている。(プチ株もあるが一般的ではないと考えている)
個別株の場合通常は1単元である100株を基準に購入する。ただ、個別株だと1単元購入すると割安株でも数万から十万くらいまではかかるし、手数料もかかる。積立購入だと購入回数も増えるため、手数料は結構馬鹿にならない。
そこで、カブドットコムのフリーETFが候補に上がる。フリーETFであれば購入単位は数千円~2万円程度で購入できるものがいくつもあるし、メリットとして手数料が不要というところだ。そのため、積立購入でも余計な手数料がかからないのは大きなメリットである。

積立購入についての問題

積立購入の場合、例えば月1、あるいは週1などで特定のタイミングで購入することになる。上昇する株やETFであれば安い金額で購入することになるので、そのメリットを享受できる。
ただ、そこに実際に株価を考慮しないという問題点がある。当たり前ではあるが株はできる限り安く買いたい。でも、株価を考慮しないで購入するため、実は高い株価で購入してしまっている場合もある。正直、積立とは言いつつ、できる限り安く購入したい。

解決案

そこで、2つの案を考える。
①当日の株価が直近の10日間で最も安い場合、翌日の始値で購入する。ただし購入は週1回とする。
②積立購入で週1回購入しつつ、追加で当日の株価が直近の10日間で最も安い場合、翌日の始値で購入する。ただし追加購入は週1回とする。

比較結果

比較対象として③積立購入で週1回購入する場合を考える。
対象の銘柄は以下とする。
A:1478:iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF
B:1545:(NEXT FUNDS)NASDAQ-100(H無)連動型上場投信
C:5020:ENEOSホールディングス(株)(個別株なので参考程度に)

集計期間は古いが2022/1/4~2022/9/16とする。
A:①平均購入単価:2306, 購入回数:15回
   ②平均購入単価:2331, 購入回数:50回
   ③平均購入単価:2341, 購入回数:35回
B:①平均購入単価:16760 購入回数:15回
   ②平均購入単価:17006, 購入回数:50回
   ③平均購入単価:17092, 購入回数:35回
C:①平均購入単価:476, 購入回数:16回
   ②平均購入単価:482, 購入回数:53回
   ③平均購入単価:485, 購入回数:37回

当たり前ではあるが①が最も安く買える。ただ問題として購入回数が少なくなることだ。特に現実にはあり得ないがずっと上昇を続けている銘柄であればそもそも買うタイミングがなくなってしまうという問題がある。売却するためにはそもそも株を購入しなければいけないため、単価が安くても売れる株がなければどうしようもない。
②においては少なくとも全く考えずに購入した③の場合よりも単価は安くはなる。当然と言えば当然ではある。

結論

②積立購入を行いつつ、安くなったときに追加で購入する方法は有効であると考える。
だが、積立購入のメリットは考えなくても済むことであり、はっきり言って非常に大きい。②を行う場合、毎日株価をにらめっこしなければいけないし、その上で購入するという操作が必要になるため、継続する力が必要になる。そうやって頑張れる人は②だし、そこまで労力をかけるつもりがない人は通常の積立購入にするべきと考える。

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