ホン雑記 Vol.35「その蜜は麻薬です」

今日もまたまた「書くことねーなー」なんてハナクソをバインバインほじくり返しまくりながらネットサーフィンしていたら、Twitterのトレンドにいいネタがあった。

「転売ヤーざま」という煽り甲斐のありそうなトレンドだったので、色々見てみると、ふんふん…
刀剣乱舞というゲームの、ファミリーマート限定のオリジナルグラスが再販決定になったと。なるほど。

限りなく黒に近い生き物「転売ヤー」がオイシイ思いを出来なくなったので、Twitterに「転売ヤーざまぁ」「転売ヤーざまー」を書く人が増えて「転売ヤーざま」がトレンドに上って来たってところか。

それに加えてよく回ってるのが、いちいち煽るためのアカウントを作って転売ヤーざまあとかわざわざ言いに行く必要ない。それはTwitterの民度の低下に繋がる…　というツイートだな。ふんふん。

これはねー、オレもねー、気持ちは分かるなー。
いや、今のオレはもうあんまり分かんないんだけど、やさぐれてる時は、嫌いなヤツの不幸ってホント幸せなんだよねぇ。

多分オレも人一倍魂の低い人間なんだけど…　いや、低い部分もある人間なんだけど、だからこそ気持ちは分かるんだ。

「転売ヤーは人間じゃないんだから民度とかねーんだよ」みたいな返しを見かけて「あぁ、そうなのか…　人の不幸という蜜は思考回路まで毒するのか」と思わされた。

これをもうちょっと過激な例でたとえてみる。

あなたが店をやっていて、万引きの被害に悩んでいる。手口から、どうやら大口客１人の仕業らしい。そいつ１人のせいで店は潰れそうだ。

あなたはとうとう犯人に目星をつけ、そいつがカバンに商品を入れるところを目撃する！　やった！　とうとう捕まえられる！

見つかったことを知った敵は猛ダッシュだ。あなたも負けじと追いかける。
敵は速い。どんどん距離を開けられる。運よく商店街仲間の店で自転車を借りたあなたは猛ダッシュ×２倍の速度で猛烈に追い上げる。

その刹那…　ドカーーーーーン！　敵はトラックに轢かれて即死した。

エピローグ。
これでもう、店が潰れる心配をすることはなくなった。
fin…

とは、ならんと思うのだ。
さすがに死なれるような不幸になれば分かるんだろうが、不幸の大小は関係なく、マイナスを与えるヤツのマイナスの状況を見ても、あなたは幸せにはならない。－×－＝＋ってなんないから。算数じゃないんだから。

こういう麻薬はホントに当人のためにならないから、すぐに手放したほうがいい。本当の蜜を集める冒険に旅立ちなさい。おじさん悪いことは言わないから。
「ざまぁ」と言ってるヤツだってきっと、法定速度守ってもいないだろうし、立ちションのひとつもするだろう。で、より清廉潔白な人に嗤われているかもしれないじゃないか。

こう書くと「お前転売ヤーだろー！」っていうビックリするような思考回路のヤツが襲い掛かってきそうだが、そんなヤツはホントに課題の分離を学んだほうがいいと思う。

アドラー心理学を是非お薦めする。

オレも読むわ。