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ホン雑記 Vol.94「神の性癖」

どんどん神様の話が増えてきた気がするが、スピ系の人間ではない。スピ系とは、一番分かりやすく言えば白装束集団みたいな方向性だろう。

オレの場合は既成の宗教からではなく、自分の中の創造性と、素人ながらの科学的見地をミックスした領域あたりから神が出てきている。
いや、ちょっと待て、今の言いかたは十二分にスピ系だな。人並み以上に無意識に詩的な言い回しをしてる可能性があるんで、他人から見たら同じ穴のムジナかもしれない。


ま、だいたいの場合、神ってのは優しい。
あぁ、すでについて来れてない人は、神ではなく「自然の摂理」や「宇宙の法則」と代入してもらえれば助かる。

その「優しさ」というのは、無神論者でも感じられるものだと思っている。
たとえば、悩みに悩んで星空を見上げたり、茫洋たる大海を眺めた時に「自分はなんてちっぽけな存在なんだろう」と思いながらも、その矮小さに悲観などせずに、悩みごとが解決するような心持ちに向かうとしたら、それは神の優しさである。

オーロラや虹や多彩な植物や九寨溝・五彩池(急に具体的)などは、もう人間を癒すために意図的にやってるだろ、と思わせるような優しさを感じるではないか。

このように、だいたいの場合においては優しい。


ただひとつだけ、なぜにこんなに悲惨なシステムなのかと思うものがあって、それが食物連鎖であった。

もちろん、凄惨な事件や事故というものに対しても思うところはあるが、それはイレギュラーというか、神の末端の手違いというか…… 「ま、そんなこともあるよね」というマイノリティの事例提出(誰にだよ)に過ぎない。

が、食物連鎖だけは、どうも納得がいかない。あまりに優しくなさすぎる。
命の流れのマジョリティなのだ。それなのに、なにゆえ神はこんな悲惨なシステムを本流に選んだのか。


これは勝手な推測だが(当たり前だ)、神はきっと優しすぎるのだ。
最初の水素原子… いや、それらを作る素の素の素であるクォークやレプトンという最小素粒子(無限に細かくできるのだろうが、今現在の科学ではである)を使って、あらゆるものを産み出してきた。

その愛着のゆえに、「これなかったことにしよーっと」ができないタチなのだろう。つまり、宇宙中に廃棄物を一切作らないという法則をチョイスしたのだ。
ムダなものは何ひとつない、すべてのものを価値あるものとするために。

神は、核融合という魔法を使って水素からヘリウムを創り、続けて色んなものを創っていった。今手元にある愛しい材料ですべてを創ろうとしたのだ。

神はやりたいことがあったので、38億年前に自らの意思で動く物(者)、「生命」を創った。この生命そのものが神の羅針盤と言えよう。
その目的は、「やりたいことをやる」こと。岩や水や塩だけではなかなか難しいからだ。

グリーンランドのとある岩肌に、38億年前に誕生した最初の微生物の体の一部が残されている。まるで当時に遡れるように、意図的に残されているようではないか。
数十億年という単位は、小さな星が生まれて死ぬスパンだ。そんなものがいまだ岩肌に付着していて、38億年後の生命体がそれを分析し得た奇跡に驚愕する。


かように自らの創造物に愛着がある神なので、生命体がゴミになることなどあってはならないのだ。
なので、ある生命体が死んでも、その亡骸を摂取してエネルギーに転換できるように次の生命体を創ったのではないか。

これはあながち素人の夢想ではないと思うのだ。
たとえば硫化水素は人間にとって猛毒だが、深海エビの一種にはこれをエネルギーとする者もいる。二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す植物だってそうだ。神はあらゆるものを有益に循環させる器としての生命体も創る。


そして、もっと言ってしまえば、その大いなる意志はもちろん人間にまで繋がっている。



乳歯が抜けて嘆き悲しむ本人も家族もいない。
それと同様、食われたり死んだりすることも、大きな流れの中ではそれほど嘆き悲しむイベントではないのかもしれない。


もう神から離れて時間も経ち過ぎたので、なかなかそうは信じ難いけれど。




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