自殺した同級生

こんにちは、私は小中の同期を2名自殺で失いました。二人ともとても優秀な方で、地方国立大、早稲田大学へと進学、学業に励むさなかの出来事でした。地方国立大の故人をT、早稲田大の故人をSと表記します。

あらすじ

Tとは保育園、小学校、中学校と幼馴染でした。Sは中学の生徒会長、成人式の実行委員長を務めた人です。私と話したことはありません。実はこの二人、高校が同じでクラスも同じでした。しかしTのことをSはイジメていました。Tは炭酸が飲めない体質で、無理やりSにコーラを飲まされている動画を撮影され、拡散されていたのです。高校が違う私のところにもなぜか回ってきました。
 

Tの死


 Tとは特段仲が良かったわけではないのですが、訃報を聞いた時、点と点が結ばれたのです。もちろん憶測なので因果関係があるとは言い切れません。最期にTと会ったのは地元の最寄り駅です。

 「タッピー助けてくれ、俺はイジメられているんだ」とSOSが。偶然にもTの父親が迎えに来ることになっていて、私も一緒に家まで送迎してくれることになりました。
 
 車を待つ間、私は「親に言った方がいいよ」と言いましたが、「心配をかけたくないから言わないでくれ」と言われました。そして父親到着。車の中で終始、言った方がいい、だけど本人の希望なら・・・と葛藤していました。私はついに言うことができませんでした。あの時言ってさえいれば自殺を防げたのではないか、と今でも後悔しています。

遺書はありませんでした。

なぜ自殺を選んだのかは不明です。流石に方法も聞けませんでした。

 もしあの時私が言ってさえいれば結果は変わったのではないか、彼の命日から毎日思っています。亡くなって3年程が経ちましたが一度も彼のことを忘れることはありません。毎日が辛いです。毎年ご遺族に挨拶に行くのですが、この事だけはどうしても言うことができません。永遠に言えないと思います。私の中ではまだ終わっていないのです。ずっと誰にも言えませんでした。でもこの事を友達への手紙に託したことで今現在この記事を書けています。

 

Sの死

そして二年前、Sの自殺が起こりました。最初は流言飛語かと思いましたが、できるだけ多くの人に伝えてほしい、との母親の願いから拡散され、私の下に訃報が届きました。彼の葬式に参列しようとしたのですが、Tのことをイジメていたことを思い出し、Tが悲しむと思い、罪悪感から参列することができませんでした。生徒会長を務めていたことから、どうやらかなりの方が参列したらしいです。

 私は肉体が消滅しても魂だけは残る。誰の記憶からも忘れられたら本当の意味で死ぬ、という死生観を持っています。だから先祖が、亡くなった友達が助けてくれる、そう思って日々を過ごしています。できるだけTのご遺族には挨拶に行きたいと考えています。だけど生涯言うことはできないでしょう。

私が間接的に殺してしまったのですから

だから毎日”向こう側”へ引っ張られそうになります。妄想ではありません。希死念慮を構成している中にこの案件があるのです。もし就職ができて幸せになっても、病気が治っても、希死念慮は続くと思います。

どうか許してください。そして安らかに見守ってください。