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大幹線の「二度のお勤め」と、「寄り道」旅

仕事を終え、例によってネタ集め兼乗りつぶし。
スマホの通知履歴を見ていると、今朝は鉄道があちこち大雨で運転見合わせが多発していた模様・・・今は何とかなってるようだが。

福井から
普通|金沢
クモハ521-58

初ハピラインふくい、になる。
この駅から出る普通列車には、JR西日本時代は結構乗ったが…

金沢方の編成。なかなか派手だ

JR西日本カラーだった521系も、派手なピンクと萌黄色というやつか。
とにかく「JRじゃない」という事を、最大限アピールしているようだ。

敦賀方の編成は・・・「ド派手」そのもの

2両編成を2ユニット組んでだ4両編成だが、前後の編成でラッピングが違う。
金沢方は派手にはなったものの、まだJR時代の面影はあるが敦賀方の58号編成は「ド派手」。ここまでやるか、というのが正直な感想だ。
そしてワンマン運転かと思いきや、車掌が乗っている。この間の若桜鉄道でもそうだったが、JRより三セクの方がツーマン運行の「原点回帰」に向かっているパターンがあるのだなと驚く。
金沢支社時代の発車メロディに送られて11時18分、発車。
車内もJR時代と特に変わらない。おやっと思ったのは吊り広告がまったく無い点。すっきりしているのはいいのだが、経営的にはどうなのかな?と言いたくなる。

雨は弱まったが、しばらくはこの濁流が続きそうだ

濁流渦巻く九頭竜川を渡り、最初の停車駅・森田着。
駅の雰囲気はJR時代と何ら変わらない。これから時間をかけて変わっていくのだろう。

早苗の青々しさが目に染みる

春江、丸岡と進み車窓は田畑が広がる長閑な風景になった。
今乗ってる路線はJR線から第三セクター鉄道にはなったが、こういった風景は変わりる事は、この先もないだろう。

特急のいなくなった芦原温泉駅は静寂に・・・

35分、芦原温泉着。
新幹線接続駅だが、ハピライン側は人気もほとんど無く、ひっそりとしたものだ。

県境の駅・牛ノ谷

43分、牛ノ谷。福井県最後の駅で緑に囲まれた小さな駅だ。
2つほどトンネルを抜けて石川県へ入る。国道8号線に沿いながら快走する。

ここからはIRいしかわ鉄道線となる

48分、大聖寺着。
ここからはIRいしかわ鉄道の路線になるが、特に変わり目などはない。運転士も車掌も同じ人だ。
不意に学生ばかりが大量に乗ってくるというのも、地方部ならではの風景だ。

この運賃でやっていけるのか・・・心配になる

福井から加賀温泉までの運賃は760円。
社線またぎであるので、両線通しの運賃合算で割高であるのが当たり前なハズなのに、割引をしてこの値段でやってる・・・ということに、ただただ感謝しかない。

加賀温泉着。ここで下車し折り返す

52分、加賀温泉着。ここで降りる。

加賀温泉から
つるぎ21号|敦賀
W723-120

途中までは北陸新幹線で・・・

加賀温泉まで来たのだから温泉にでも・・・とはならないのが僕の旅。
折り返し、北陸新幹線に乗車。
来たのはW7系。昨日と同じ西日本編成だ。
12時22分、発車。
1号車に乗って、しばしまったり…
各駅停車とは言え新幹線。駅間での速度は「かがやき」には負けない俊足だ。大聖寺付近から長めのトンネルに入り、

長閑な丘陵地帯が広がる

トンネルを出ると丘陵地帯が広がるが、多分もう福井県なのだろう。

芦原温泉着

31分、芦原温泉着。
ひと駅だけの新幹線の旅というのも、なかなかオツなものだ。

芦原温泉から
普通|福井
クハ520-34

名物に旨いもの・・・あり!

芦原温泉駅の「駅ナカ」にあたる「アフレア」内の「いろはゆAWARA」というお土産屋兼食堂で、福井名物(ソースかつ丼、越前おろしそば)に舌鼓を打つ。かつ丼のイメージが覆る見た目、そして見た目だけでなくソースに秘密があるであろう浸されたカツの旨さは虜になる。そしておろしそばも水っぽい出汁かな・・・と思いきや見た目とは裏腹にかなりしっかりした味付けをしてて、箸が止まらない。
その土地の事を知るにはまず郷土料理を食してから、とはよく言ったものだ。

IRいしかわ鉄道の車両同士の離合

やってきたのは、IRいしかわ鉄道の521系。
JRマークが無いだけで、排障器の識別番号を見るまでは「JR車?」って感じだった。13時34分、発車。
と言うことは、ハピラインふくい線内にIRいしかわ鉄道の車両が乗り入れてる、という事が。
まあそれまで同じJR車だったのが、三セク移管時にそれぞれのラッピングにしているのだけなので、元を辿れば皆同じ車両だ。

春江駅。無駄に長いホームに国鉄時代を感じる

雨を突きながら春江着。
車内はまだ涼しいから良いが、この先外に出なければならないと思うと、気が滅入る。
その春江と森田は国鉄時代から続く古風な駅舎が残っている。いずれは解体されるのかもしれないが、あるうちに訪問しておきたいところである。

終点、福井着

ウツラウツラしていたら、51分、終点の福井に到着。
北陸新幹線開業で、三セク化された大幹線の北陸本線だが(電車の色以外は)あまり以前との差を感じさせないようにしているのは「配慮」として感じ取れた。いつまでもJR時代と同じまま、とはいかないだろうがハピラインふくいならば二度目の「お勤め」をしている北陸本線に対し「穏やかな変化」を進めてくれそうな気がする。

福井から
つるぎ25号|敦賀
W725-106
さて、関西へ戻る。

再び北陸新幹線に乗る

やってきたのは、まともや西日本編成。
西日本エリア内完結列車だと、西日本編成しか来ないのだろうか・・・

眼下に見えるのは旧南福井運転所

朝のどんよりした鈍色の空はどこへやら、今はスッキリとしたものだ。
眼下にはハピラインふくい所有の電車が休んでいた。

越前たけふ駅は停車時間が僅か・・・

49分、えちぜん武生着。発車直後に、
「敦賀にて小浜線へお乗り換えの方へ…大雨のため、小浜から東舞鶴までは運転を見合わせております…」
今朝の大雨の余波がまだ残っているようだ。

新北陸トンネルの先で北陸道と交差

長い新北陸トンネルを抜けて、眼下に北陸道を眺めつつ、15時2分、敦賀に到着。

敦賀着。我さきと乗り換え客があふれる

さて、昨日に引き続いて・・・また乗り継ぎ、行きますか…

敦賀から
特急サンダーバード26号|大阪
モハ683-5409

手取り足取り、の実践例
横づけされていた特急に乗り込む

今回も乗り継ぎにかかった時間は正味5分ほど。
荷物一つだしキャリーバッグを引いてるわけじゃないからかな…とりあえず今のところ北陸新幹線〜在来線の乗り継ぎに、ストレスは感じられない。

新幹線車内で見た顔もチラホラと・・・

指定された5号車は乗り継ぎ客専用なのか、新幹線で見た顔がいくつかあった。
14分、発車。

ループ線なので、ついさっき見た敦賀の街を再び・・・

下り線が離れてループ開始。
眼下に見える敦賀の街は白く、霧に包まれていた。

あっという間に湖西線へ

28分、居眠りしているうちに近江塩津を過ぎており湖西線に入っていた。
いかんな、今日は居眠りしてばっかりだ。

外気との差と湿気の量の多さに窓が悲鳴を上げていた

マキノを出ると、窓が一斉に曇る。うーんこれでは絵にならない。

寝ている間に湖西線を踏破

それを良い事に曇りが取れるのを待っていたら本格的に寝入ってしまい、気がつくと山科に滑り込む手前だった。

どっと降りる客の中に乗り込む客が・・・

16時10分、京都着。
まとまった降車があったのと同時に、まとまった乗車もあった。非日本語圏の客が中心で、アーバンネットワーク内での移動も指定された席が良いのだろう。 
そしてまた、再び居眠り・・・

吹田のヤードを見て戻ってきたことを実感

次に気づいたら、岸辺の吹田信号場の北発着線群だった。
よほど朝に福井市内をウロウロしていたのが、カラダにキたのだろう。

新大阪着。再び新幹線乗り継ぎをする客が降りて行った

32分、新大阪着。
今度こそまとまった降車があった。

大阪着。やはり暑い!

38分、終点の大阪着。
ずっと居眠りし通しの特急の旅だった。

大阪から
普通|大阪環状線
モハ323-525
帰るまでの「寄り道」の旅。

昨日に引き続き、大阪環状線の旅へ・・・

環状線内回りに飛び乗る。
冷気が心地よい。そういえばさっきの特急、何だか蒸し暑かったなぁ…

福島から
関空快速|関西空港
クモハ225-5009

2本目は関空・紀州路快速

福島でのネタ集めを済ませ、次発の関空快速に乗車。
ほどよく混んでいるが、それほど乗らないとなると別に気にならない。

西九条から
普通|桜島 
クモハ322-17

環状線?いいえ、桜島線です

昨日、環状線絡みの乗りつぶしをやったときに、桜島線を乗りつぶしてなかった事に気づきリベンジへ。
環状線や快速は客で一杯だったが、この桜島線は拍子抜けするほどに空いていた。

貨物駅の様相を呈している安治川口駅

もっともUSJへの客以外となると、工場への通勤ぐらいしか客がなさそうで、途中の安治川口から出る貨物列車ばかりが桜島線の「お客」なのかもしれない。
17時11分、ユニバーサルシティ着。ここで一気に客が降りて

ユニバーサルシティを出ると、回送列車同然に・・・

車内はガランとなった。一瞬ここが終点なのかと錯覚する。

終点・桜島着

14分、終点の桜島着。
ムッとした風がまた雨が降るのを予感させる。

桜島から
普通|西九条
モハ322-64

1本落として折り返す

珍しく、線内のみ運行される便だった。
そこそこ乗ったが、大阪や西九条のような喧騒は無い。28分、発車。
次駅のユニバーサルシティ、もう大阪駅か?と思うくらい乗ってきた。やはり集客力がすごいなぁ…
地元の工場従業員、アジアの非日本語圏の観光客、そして地方部からやってきたUSJツアー客…乗りつぶし勢にはやや居づらい車内だ(笑)
安治川口でさらに退勤客が「積み増し」され車内はちょっとしたラッシュに…
39分、西九条着。

西九条から
快速急行|神戸三宮
9729

いきなり私鉄に乗り換え

大阪へ出て新快速、でも良かったが、西九条の乗換案内にあった「阪神」という選択肢が魅力的に思えて、そのまま阪神なんば線へ。
奈良からの直通列車だろう。車内はほどよく混んでいた。

淀川の河口近くから見たキタのビル群

阪神なんば線から見る大阪キタ。
見慣れている筈なのに、何だか「別の街」のようにも見える。阪神本線と合流して大物通過。

尼崎で阪神本線に合流

18時6分、尼崎着。
先頭車に居るためか、あまり乗降は見当たらず。武庫川でやや空く。

今津で急遽下車

16分、今津着。
何となく予定変更。ここで夕食にする。

今津から
普通|西宮北口
6026
軽く一杯飲んだだけで、もうへべれけ状態・・・
我のアルコールへの耐性の無さに嘆く。

今度は阪急で北上

今津線で西宮北口へ。
退勤客と思しき面々の中、赤ら顔の僕がいるというのも何か場違いな気がしないでも。
19時11分、発車。自動案内になったんだな。というか、ワンマン運転か。

阪神国道駅。JR鶴見線の国道駅に通じるものを感じる

阪神国道の、この昭和感がたまらなく良い。 

今津南線の起点・西宮北口に到着

15分、終点・西宮北口着。
5分もかからないミニ・トリップだが、これもまた良い。

西宮北口から
普通|宝塚
5057

今度は今津北線に乗車


先発の列車がすし詰め状態だったので、1本落として乗車。
ドアが開いて乗った当初はガラガラだったが、発車1分前になると立ち客が出るくらいに乗り込んでくる。
27分、発車。
3年間通学のために乗り続けた電車だが、内装が少しキレイになったのと、自動放送になった以外は何も変わっていない。
懐かしさに喜ぶべきか、進歩のなさに慄くべきか…
最初の停車駅・門戸厄神で立ち客がほぼ解消される。

青春時代を過ごした甲東園駅

甲東園。
3年間この駅を使ったなぁ…や、懐かしい。
そういえば、数人はパラパラ降りる客が各駅にいることはいるが、乗ってくる客がいない。今津北線って昔から「片輸送」なのは判ってたけど、今も変わってないんだな…

宝塚で客の大半は宝塚本線へ・・・

42分、終点、宝塚着。
ノスタルジーに浸れた15分間だった。

宝塚から
急行|梅田
6771

1本落として急行に乗車

さて、最後に乗り継ぐのは阪急宝塚本線の急行列車。

ガラガラだと却って不気味

こちらも1本落としてるので、到着直後はまあこんな感じ…
20時、発車。そこそこ埋まったが、適度に空いていて快適そのものだ。
 そして最初の停車駅・清荒神でまとまった降車があって、シートにも空きが…

売布神社、というのもよく考えたら「難読」駅名だ

宝塚というと「歌劇団」のイメージがあるのは周知の事実として、それ以外に清荒神・売布神社・中山観音と寺社関連の最寄り駅が多い。宝塚本線は隠れた「参詣路線」でもあるんだな、と実感する。
雲雀丘花屋敷で各駅停車と緩急接続。といっても、こちらも豊中まで各駅停車だが…

ようやく川西能勢口着

13分、川西能勢口着。
「寄り道」旅もここで終了。
【令和6年7月1日乗車】

【完乗】JR西日本 桜島線
    阪急電鉄 今津線
         宝塚本線

ハピラインふくい ハピラインふくい線 福井~大聖寺 30.3km
IRいしかわ鉄道 IRいしかわ鉄道線 大聖寺~加賀温泉 4.1km
JR西日本 北陸新幹線 加賀温泉~芦原温泉 16.3km
ハピラインふくい ハピラインふくい線 芦原温泉~福井 17.7km
JR西日本 北陸新幹線 福井~敦賀 49.2km
     北陸本線 敦賀~近江塩津 14.5km
     湖西線 近江塩津~山科 74.1km
     東海道本線 山科~大阪 48.3km
     大阪環状線 大阪~西九条 3.6km
     桜島線 西九条~桜島 8.2km【往復】
阪神電鉄 阪神なんば線 西九条~尼崎 6.3km
     阪神本線 尼崎~今津 6.5km
阪急電鉄 今津線 今津~宝塚 9.3km
     宝塚本線 宝塚~川西能勢口 7.3km

小計 295.7km 

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