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撮影現場に初潜入、アングルチェック研修 #2024新人研修レポート

こんにちは、保坂です! 中学生時代は3年間、広報委員会で学級新聞を作成していた経験があります。久しぶりの広報活動に胸を躍らせながら、初めて撮影現場とアングルチェック研修をレポートしていきます!

初めての撮影現場

撮影現場に足を踏み入れたのはこの日が初めてっ! スタジオに集合した我々は、現場の人の多さ、そしてテキパキと動き回る姿に圧倒されます。しかも、ここは歴史ある角川大映スタジオ。黒澤明監督の『羅生門』をはじめ、数々の映画・CMが作られてきた場所です。いつも以上に緊張していました。

今日は、撮影本番前日に行われる「アングルチェック」という工程。演出コンテをもとに各カットのカメラの位置決めや照明調整などを確認する、撮影当日を順調に進めるためにも欠かせないとても重要な日です。

まずは、スタジオ内に設置された美術セットを見学させてもらいました。浴槽シーンに使うセットは、高級バスルームさながらの作りに圧巻! 内装には本物のバスタブやパネルが使われているそうです。

窓の外には観葉植物があり、光の反射や雰囲気づくりに貢献しているとのこと。なるほど、画面に映らないところにも手が込んでいます。同じく見えないところに気を効かせるのが制作部であるプロダクションマネージャーの仕事。ゴミ袋の設置やスタジオ内の冷蔵庫に飲み物を補充するなど、制作スタッフが動きやすいよう、必要とされるものを事前に用意しておくも重要な仕事のひとつです。

いろいろ見聞きしているとお腹が空いてきました。この日は、プロデューサーさんのご好意でカレーのケータリングをいただきました! 雨が降る肌寒い日、あたたかい心遣いが身に沁みました。お弁当と違い、出来立てのあたたかい料理を用意することで、みなさんのやる気を引き出す。こうした環境づくりの大切さも学びになります。

撮影現場は、プロフェッショナルが集う場所

午後は、撮影現場にいらっしゃる制作スタッフの方の貴重な時間をいただいてお話を聞くことができました。

データやモニターの管理をするDIT(デジタルイメージングテクニシャン)の方や、撮影現場で仮編集をするオフラインエディターさん。どちらも撮影におけるデジタル化が進むことで登場した、今の撮影には欠かせないプロフェッショナルな方々です。

そして、アングルチェックの主役といっても過言ではないのが照明部さん。 タレントさんの代役であるスタンドインを囲み、映像ディレクターと制作部、撮影部と一緒に何度も、何度も検証と確認を重ねていました。

まず、驚いたのは照明の高さと大きさ! 太陽光の代わりとなるキーライトは高さ約7mほどの位置に設置され、デイライト(白色)で昼間の光を表現しています。PM出身の人事・石畑さんから、「こうした高所作業は危険が伴うから、そのためにも撮影保険を忘れずにつけることが大切」とお話しいただき、座学で学んだことの意味を実感しました。

そして、照明もまた美術です。アングルチェックが進むと、先ほど見学した浴槽シーンの検証に入りました。様子を見学していると、プロの照明部の方々の力で、あっという間に背景に斜めの光ができました。

ライトはもちろんのこと、発泡スチロール状の照明器具「カポック」を使用し、窓から差し込む太陽の光を作り上げていました(斜めの光線は個人的にアキ•カウリスマキ監督の作品のようだと思ったりもしました)。漠然と映像を観ていると気にすることも少ない箇所にも、プロは徹底してこだわり続けていました。

最後に、今回のCMで映像ディレクター(なんと撮影も兼任されている!)を務める門藤監督にも声をかけていただき、アングルチェックの極意やタレントさんが来る撮影本番までに完璧な状態にすることの大切さを教えていただきました。

終わりに

撮影には、商品の泡を作る専門の泡師さんや、様々な仕掛け装置を作る仕掛け屋さんなど、多くのプロフェッショナルが関わっており、如何にして撮影が進行し、コンテンツが制作されているのかを肌で感じられた一日でした。

次に現場に来るときは、戦力になれるように頑張りたいと思います! 現場のみなさま、ありがとうございました!