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過酷な摘要コメント記載

点数改定で、項目も増えましたが、摘要コメントも増えています。
ルールが増えると、ミスも増えます。
特に、CAD/CAM冠やCAD/CAMインレーを大臼歯の装着する場合の摘要コメントは、それだけ必要なのかと思ってしまいます。
装着できる場合は、2通りしかありません。
2つの場合しかないのに、必要な摘要コメントは、
片方が2つ、
もう一方が4つ、
です。

たいていの人は、レセコンで処理して電子レセプトで請求するので、わずかにクリックの数が増えるだけなので、労力という点から言うと、大したことではないかもしれません。
実際、摘要欄コメントの煩雑さに文句を言う声も少なくなっていて、マイナ保険証の騒ぎに比べると、無音と言っていいぐらいです。

でも、これを、手書きするとしたら、どうでしょうか。

私が手書きレセプトの頃、一番面倒だった摘要コメントが「暫間固定」でした。
部位
初回か、何回目か、
固定方法
歯周外科の予定あり、なし、
これを手書きするのが面倒で面倒で、このルールを決めた人をちょっと恨んだぐらいです。
この摘要コメントが導入された当時は、さすがに漏れている医療機関が多かったみたいで、支払基金か連合会か、わざわざ電話で注意を促していたくらいでした。
あれぐらいから、それまでの摘要欄記載と、ノリががらっと変わった感じがしますね。
ルールは変わっていないので、手書きレセの人は、書き続けているはずです。

そして、今回のCAD/CAMの摘要コメントです。
もはや面倒という言葉ではなくて、
過酷
という表現がちょうど良いと思います。

ボールペンで、
対側の大臼歯の咬合あり
同側の大臼歯の咬合なし
対合歯は欠損
近心隣在歯の咬合あり
と書かないといけません。

ITで効率化、と言いながら、
コンピュータを使うのだから、多少は非効率でもかまわない、といのはどうかと思いますよ。

摘要コメントを集めてある、いわゆる「別表Ⅰ」には、紙レセプトでは必要なコメントというのが、特に〇してあります。
電子レセプトよりも、紙レセプトのほうが摘要コメントは多いのです。

レセプトをさっさと電子化するか、いっそ、仕事をやめてしまえ、と言われているようで、悲しくなります。

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