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返戻レセプトの修正はカルテを修正することに 返戻レセプトのオンライン再請求③

 返戻レセプトの再提出データの構造は単純で、返戻されてきたレセプトのテキストファイルの上半分を取っ払って、新しいテキストを載せる感じです。
結果、「修正後のレセプトデータ」+「修正前のレセプトデータ」になります。

前回の、あいうえおかきくけこさしすせそ、みたいな単純なデータであれば、テキストファイルの文字を直接修正すれば済みますが、
実際には、病名の修正だったり、処置の修正だったり、コメントを追加したり、とかいう修正が必要になるので、その修正方法を考えないといけません。

「保険証資格の修正だったら、直接、書き直せばいいか」
「コメントの追記なら、なんとか書けそうだ」
などと、直接テキストを書く方法を考えてみました。
そのためには、それぞれのマスターコードについての知識が必要で、加算点数が絡んだ部分の修正を、テキストファイルベースで実施するのは無茶なことでした。
結局、その月のカルテ入力をやり直して、診療データをテキスト化するのが一番確実な方法ということになります。

何気に、ここが、紙ベースで返戻された場合と、決定的に違うところになります。
通常、紙で返戻されたレセプトに、ボールペンで追記・修正して再提出する場合、カルテの書き直しまでは行いませんから。

以前、「点数を減点査定されたら、その一部負担金も患者に戻せ」と声高に主張された官僚の方がいらっしゃったので、レセプトの審査によって、カルテも書き直すほうが正しいやり方なのかもしれません。

ただし、一度書いたカルテを書き直すのは、何かしら「抵抗」を感じます、笑。
感じますが、電子レセプトの返戻の場合は、カルテを修正しないことには、審査で指摘された部分の修正ができません。
修正前と、修正後のデータをそれぞれ保持しておけば良いのでしょうけれど、修正後のデータのみが、その後の診療内容と整合性がとれることになるので、修正前のデータは、鬼っ子みたいな存在で、後で参照することもないと思われます。

返戻されてきたレセプト1枚を再提出できるデータにするには、

返戻レセプトの取得
指摘事項の確認
指摘事項を参考にカルテの当該部分を修正
当該部分を含んだ月のレセプトデータを出力
返戻レセプトの下半分と合体


という手順を踏むことになります。


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