親知らずは抜くべき?抜かないべき?(前編)
親知らずを抜くか抜かないか、先にいいますが答えはどちらとも言えません。
歯のはえ方や状況は人それぞれ異なります。それなのに、お口の中を見ることなく、ここで答えを言うことなんて到底できませんし、しかも抜くかどうかを決めるのは、あなた自身なんです。
ネットには様々な情報が溢れていますので、親知らずをどうするか困ったとき、その中からどれを信じればいいかわからなくなってしまうかもしれません。
そんなあなたにとって、この記事が親知らずをどうするか考える手助けになればいいなと思います。
1.親知らずの痛みについて
親知らずが痛む主な原因は2つあります。虫歯と歯周病です。
虫歯については、他の歯と同じように、細菌が歯を溶かし、中の方まで虫歯が進んでしまうことにより痛みが出てきます。
しかし、親知らずに関しては、虫歯より歯周病が原因になることが多いんです。
親知らずは、人によって、まっすぐはえていたり、横にはえていたりすることがあります。また、完全に歯の頭が見えていたり、ほんの少しだけ見えていたり、または完全に埋まっていたりと様々です。
まっすぐはえており、完全に歯が見えている場合は、あまり問題になりません。しかし、歯の一部分しか見えていない場合は、歯の周りの歯茎の中に汚れがたまりやすく、炎症を起こし、痛みや腫れが出てくることがあります。これが歯周病です(歯医者さんは親知らずの周りの歯周病のことを特に「智歯周囲炎」や「ペリコ」と呼びます)。
このいわゆる「ペリコ」の治療としては、親知らずの抜歯がほとんどです。特に歯が一部分しか見えていない場合の治療は、ほとんどが抜歯です。こういった理由から、親知らずを抜くことが多いんです。
他の痛みの原因としては、日本人は外国人と比べて顎が小さいため、親知らずが頬の粘膜を噛んでしまい、口内炎ができ痛みが出ることもあります。これも治療としては、抜歯がほとんどです(歯の頭の一部を削る治療をすることもあります)。
次回
2.親知らずを抜くリスク
3.親知らずを抜かなかったらどうなる?
4.結論どうしたらいい?
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