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近年の歯科医師国試が難しい理由

こんにちは、デンタローボです。
今回は、「最近の歯科医師国試って難しいって言われているけど本当なの?」や「なんで難しいの?」について僕なりの答えを示していこうと思ってます。

これを知っているとどんな勉強をしたら良いのかなどの参考にもなります。

この記事をオススメする人

・歯科医師国家試験の難化に関して興味がある人
・国試の勉強でどんな事をやっていったら良いか迷っている人

この記事の結論

歯科医師国家試験は確かに難化しています。
原因はタクソノミーの高い問題を作成するように求められているから。
対策としては、広範囲をカバーするように記号的に答えを覚えていくのではなく、既出の範囲を少し深掘りして勉強する事が必要!

近年の歯科医師国家試験の難易度

近年の歯科医師国家試験の難易度については、賛否両論あると思いますが、僕自身は難化していると思います。難易度は変わらない派の人が主張する根拠としては相対評価の部分が多いということがあると思いますが、それについては別記事で触れたいと思うので、今回は難化している理由について説明していきます。

まず、必要な知識量についてですが、これはトレンドはある(近年だと高齢者や障害者関係が増えている)けれども、全体的な量としては出題されなくなる問題もあるので変わらないと思います。

また、臨床問題(特に写真付き問題)においては、昔は写真から露髄の有無を判断しなければならないとか結構あいまいで難しいところが多かったですが、近年は、そういった理不尽なあいまいさは回避される傾向が強いです。

キチンと問題文中に根拠となる情報がかかれるようになったので、この部分は昔の国家試験の方が難しいです。
昔は、写真を見て状況を解釈する能力が結構必要でした。(103~110回あたり)

それでも難化している根拠は、国家試験の出題基準の一文にあります。

なお、診療参加型臨床実習で得た能力をより適切に評価できる出題を推進し、タクソノミーの高い出題を今後も継続すべきである。
厚生労働省HP 平成30年版歯科医師国家試験出題基準について より引用

そう!この取ってつけたような一文こそが近年の歯科医師国家試験を難しくしている要因なんですね。

タクソノミーの詳しい説明は、こちらの記事を読んでいただければ分かると思いますので、ここでは簡単にまとめると、『タクソノミーは、3段階あり、高くなる程解答者は思考回数が増える』ということです。

つまり、単純に知識量だけを増やしても、太刀打ちできないということです。多浪人生で良くいる、『すごく細かい所まで覚えているのに受からない人』とかはタクソノミーを意識して勉強することができていないからです。

タクソノミーを意識した勉強

これは、知識量を広く浅く増やしすぎるのではなく、頻出部分の知識を深掘りして暗記することが大切です。(この事を別の言葉でいうと理解することが大切)

タクソノミーを意識できない人は、やたら広い範囲を勉強しようとする割に一つ一つを深掘りしない傾向にあります。
あれもこれもと欲張るよりも、頻出範囲の知識を確実に固めて深掘りすることが近年の国試には大切です。

また、ただ記号的にこの問題はこれみたいな丸暗記勉強法は、タクソノミーⅠ型しか対策できていないので、正直最近の国家試験では結果出せない勉強法です。

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