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次に来る大規模現代戦FPS「BattleBit Remastered」

「BattleBit Remastered」発売

 6月15日、Steamにおいて、PC向け新作FPS「BattleBit Remastered」が発売された。発売から一週間が経とうとしている今でもプレイヤー数は増加し続けている。今回はその魅力に迫りたいと思う。

「BattleBit Remastered」価格2100円(Steam)

魅力

本当の「祭り」

 「BattleBit Remastered」の魅力は何といっても最大127対127という254人対戦の実現だ。この最大規模のプレイヤー達がポリゴンによって表現された現代戦場へと繰り出し、一堂に会す。その様子はまさに「祭り」だ。
 近年の有名FPSでも大人数による対戦が設定された。その設定がどのような評価を受けているのかは賛否両論といったところだが、否定的な意見の中に「マップも広くなったため撃ちあいが発生しにくい」や「動作が重い」といったものがある。この二つの問題を「BattleBit Remastered」最大254人という数の力と、ポリゴンによるグラフィック、さらに徹底的な最適化によって解決している。


 また、上記のSteamのストアページのスクショを見れば分かると思うが、近年の大作と呼ばれるようなFPSに全く引けを取らないゲーム体験を比較的スペックの高くないPCでも享受できる。面白いから人が集まるのは勿論だが、この参入障壁の低さも「祭り」の参加人数を維持する一つの要素となっている。
 考えてみてほしい、127人のチームだ。マップの端で踊り狂うのも、敵が現れるのを待ち続けるスナイパーも、ぎこちない動きをするFPS初心者も、ゲームの進行に大きな影響を与えないのだ。近年の一人一人に責任があるようなゲームに抵抗を感じている方は是非、リアリスティックな戦場で巻き起こる圧倒的自由を体験してみてほしい。

快適なゲーム体験を目指して

・リアル志向
 このゲームは比較的硬派な部類に属するFPSだろう。それはキルタイムの短さやマガジンの仕様、止血の概念からも明らかだ。こういった仕様は好みの分かれる点だと思う。だが、安心してほしい。「BattleBit Remastered」はダウンしたプレイヤーを安全なところまで運び、蘇生を行うという行動を誰もが行える。硬派だが、しっかりとした救済措置に基づいてゲームが成り立っている。

 また、ほとんどの構造物が破壊できるというのも魅力の一つだ。破壊表現は負荷がかかるものだが、ポリゴンという表現方法はそれを克服している。破壊を戦略的に行うことで、撃ち合いに自信がなくても活躍できるだろう。

 さらに、現時点で武器の種類は45種類以上、しかもカスタマイズ可能だ。自分に合った武器とスタイルを確立していくのも楽しみの一つとなる。今後も新武器が追加されるとアナウンスされているため、期待が膨らむ。

 上の画像を見ていただきたい。この画像で注目する点は大きいもので二つ。「ビークル戦闘」、「ラペリング降下」だ。
 「ビークル戦闘」、それはリアリティのある戦場を表現するうえで必要不可欠なものとなるだろう。鋼鉄の猛獣は歩兵にとって脅威だが、歩兵もまた携行兵器によって猛獣を屠れる。戦場を支配するためには各兵科の連帯が試されるだろう。
 また、「ラペリング降下」については映画でもおなじみだ。モガディシュの乾いた街並みへブラックホークから降下する。そんなシーンを一兵士として追体験するのはお好きだろうか? ヒーローではなく一人の兵士として戦場を体験したいと思う方はこの作品への適性があるといえる。

・チーター対策
 超有名バトロワで腕が伸びるチーター、車で空を飛ぶチーター、その他、見た目すら面白くない単純なチーター、そういった連中が話題になって何年が過ぎただろうか?
 PCゲームとチートは隣り合わせ、そんな言葉を据え置き機のゲーマーが口にする。そしてPCゲーマーである私はそれを否定できない。面白いゲーム、有名なゲームには必ずといって良い程、チーターという厄介な存在がある。
 そういったチーターへの対策は近年のゲームにおける重要な要素となっている。「BattleBit Remastered」では「esportsレベルの強固なアンチチート対策」と「積極的なモデレーション」を行っていると公表されている。
 では実感としてどうなのか、正直言って「分からない」。というのも、リアル志向のFPSをプレイしてきた人間ならば分かると思うが、簡単に死が訪れるため、ラッキーショットなのかエイムアシストなのかという判断が極めて難しい。ただ、Steamのレビューを見る限り、他のゲーム同様にチーターは存在しているのだろう。実際明らかにやっていると思われる人間が存在する。
 しかし、それでも楽しいというのは断言できる。チーターに対して対処しているという点でも今後の展望がうかがえる。少なくとも現段階ではチーターは存在する。が、チーターに対して傍観を決め込むつもりは開発元に無いことがストアからは伝わる。この点においては今後に期待したい。

「BattleBit Remastered」の今後

 「BattleBit Remastered」は早期アクセスのゲームだ。一年以上にも及ぶプレイテストで度々プレイヤーを沸かせてきた実績からも、「BattleBit Remastered」は今後さらに良いゲームとなっていくだろう。様子を見るのも結構だが、私としてはこのゲームをなるべく早い時期からプレイして、将来、超有名ゲームとなった時に古参兵士として振る舞いたいものだ。


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