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バーチャルSNSでDJデビューして「今後のエンターテインメントの形」とか「バーチャルSNSの可能性」を感じた話

5月15日(土)、私はclusterというバーチャルSNS上でDJデビューをしました。

しつこすぎるTwitterでの宣伝で私をミュートした人も多いと思いますが(そりゃそうですよね)、一方でその宣伝のお陰かcluster上のお友達のほかに、リアルの友人/知人/お仕事関係の人にも遊びに来ていただけました、改めてありがとうございました。

バーチャル世界でDJをやるというのは私にとって本当に新しいチャレンジでした。それはこちらの記事で。

である宣伝ツイートにこう書いたんですね。

今後の「今後のエンターテインメントの形」とか「バーチャルSNSの可能性」とかが得られるとまで書いたので、私なりに感じている部分を書きたいと思います。

ちなみに私が書くバーチャル世界、バーチャルSNS≠VR世界、VRSNSです。

どうしてもバーチャル世界って書くと、VR世界ととられて、「でもHMD高いじゃん」とか「HMD被って踊るとか現実的じゃない」と言われてしまうので。個人的にはHMDとか周りの課題は近いうちに解消されると思っていますが、まだ現状は追いついてないと思うのでそこはもう少しですかね。

エンタメの未来への一つの可能性

バーチャル世界でDJライブをやるからこそのメリット、リアルではできないことというのを考えていきたいと思います。

バーチャル世界ではリアルと同じことはできません。例えばクラブの音響などは再現できませんし、環境にもよりますが観客も飛び跳ねたり、声を出すことは難しいと思います(日本の住居環境よ……)。

できないことに着目するより、できることに着目していきましょう。バーチャルでしかできないこともありますよね。

私は何より気軽にみんなの前でパフォーマンスができることかなと思います。これはDJに限った話ではなく、今回のイベント言えばダンサーのみなさんとかもそうです。

もちろんリアルでも会場借りたり、DJ機材も借りられるのですが、まず金銭的コストがかかりますよね、他にも細々とあるでしょう。そういった具合に演じる側コストかかりますし、遊びに行く側も物理的にその会場まで行かないといけない。近くならまだいいですけど(私はそれでも面倒ですが)、遠方となるとさらに厳しいですよね。

バーチャルSNSならアプリ入れるくらいなので、「アプリ入れて遊びに来てね」って言える。この障壁の低さはバーチャルならではの利点だと思います。

また技術的に恐らく可能……という話で、会場を作り込んで色んなギミックを入れることもできますよね。今回だとパーティクルを使って会場を彩るという演出がありましたが、こんな演出はリアルではできませんよね。

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他にもDJ毎に会場自体を大きく変化することもできるでしょう、私は今回夏フェスに出演されているDJの方がかけそうな曲をメインにかけたので、例えば野外っぽいステージに、ゴリゴリのハードコアテクノとかならアングラ感がある倉庫に変えるとか色々ありますよね。

そしてアバターを使ったコミュニケーションというのも大きいと思います。

それにはいくつか理由があって、最も大きいのが素の自分を出さなくてもいいところ。私は匿名でいたいわけではないのですが、リアルアバターではなくバーチャル空間上にいる「でんこ」という人格で交流したい人なので、そこはバーチャルSNSならではの利点だと思います。

リアルアバターに寄せたい方はリアル寄りのアバターを使えばいいと思いますし、人間じゃないアバターでパフォーマンスしてもいいですよね。完全な生身は難しいと思うのですが、やりようはあると思います。

またこれはアバターなので着替えるのが簡単というのもメリットですよね。事前に用意しておく必要はありますが、会場でテクノ系が流れたらサイバーな派手な格好に着替える、ロックが流れたら半袖Tシャツに着替えるとかはもちろん、サイリウムみたいに推しメンにあわせて服の色を変えるなんてのもいいですね。

バーチャルSNSの可能性

こっちはシンプルにバーチャルSNSでこういう遊び方をしてもいいんだという体験です。今の普通のSNSは本当に交流とか駄文垂れ流しとかくらいにしか使わないじゃないですか(偏見です)。

バーチャルSNS上では色んなイベントがあり、観測範囲だとclusterではこういうDJイベントもあったり、みんなでラジオ体操をやるイベントもある。VRChatではバーチャルで踊るダンス講座とかバーチャルDJ講座とかもやってるらしいですね、遊びに行きたい。

バーチャルSNS=他者との交流ではなくて、バーチャルSNS=その一瞬をみんなで共有するみたいな感じかなと思っています。それは情報量の多さとリアルタイム性から生まれる特性かなと思っています。

共有する何かはなんでもいいと思います。私の仕事に近いところだと、ゲームのカンファレンスや、ゲーム実況、esportsの大会なんかを見てもいいと思います。

バーチャルSNS x esports は私が何かを書くより謎部えむさんに書いていただいたほうが良いと思うので何も書きません。

例えば6月はゲーム業界で1番大きなイベントE3がありますが、E3のカンファレンスをバーチャルSNSで見たい気もしています。YouTubeとかTwitterでもいいんですけどコメント流れちゃうし、どうしても密度が薄い気がします。だったらバーチャルSNSとかClubhouseで密な感じで見たいです。

濃い情報量で楽しみたいという願望ですね。

あの瞬間何かをみんなと共有できた気がする

またClubhouseの話をしますが、ClubhouseやバーチャルSNSはリアルタイムのコミュニケーションですよね。TwitterやInstagramは時間が経っても大丈夫なコミュニケーション(もちろんストーリーとかありますが)。同じ話題でも時間差があると熱量が下がると思います。

ただ新しいSNSは何度も書いているように情報量も多く、リアルタイム性も高い……というかリアルタイムしかない。情報量が多くて熱量がある、そんな面白い要素をかけあわせたコンテンツが面白くないわけがないですよね。

うまく言葉にできないけど、イベント中の4時間は圧倒的な情報量をリアルタイムで共有していた--あの空間のみんながあの一瞬を共有していた気がしています。それはリアルに近い体験であり、リアルとは異なる体験でもありました。

これは私がそう感じる、そう思うくらいの話です。やっぱり一度はどこかで体験していただきたいと思います。百聞は一見にしかずですしね。私はバーチャル世界でお待ちしております。

バーチャルゲームライター:でんこ


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