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clusterとClubhouseにハマった私が考える新しいSNSの未来

最近の私が活動時間の多くを割いているバーチャルSNS、cluster。SNSらしく交流を楽しみつつ、DJに挑戦してみたり、cluster内の新聞プロジェクトで記者をやってみたり……正直自分でもこんなにハマると思っていませんでした。

一方でclusterで行われている音楽配信を観たあるユーザーが「clusterでは普通の音楽配信以上の魅力が感じられないのでアプリを削除する」というツイートをしているのを見ました。こういったイベントはclusterを触ってもらう最初の掴みとしては良いのかもしれないけど、そういう風に感じてしまう人も多いのかもしれないですね。実際私も見に行きましたが、そこから「cluster面白い!」とはならないだろうなと思いました。

clusterで何すれば?

では新しく参加される方に「cluster面白い!」ってなってもらうにはどうすれば良いのでしょうか。私にはわかりません。ただ私もそうだったのですが、clusterは何すればいいかわからないと思います。

いつもVRChatと比較しますが、VRChatは情報が多いのでちょっとGoogleで検索すると操作説明とか、日本人かいるオススメWorldとか、チュートリアルワールドへの行き方みたいな基本情報が出てきます。さらに「VRChatではこんな事ができる」という体験を伝える記事や、「VRChatではこんなエピソードがあって、こんな風に楽しんでいる」みたいな、体験に基づく感想まで書いてる。そうすると同じ体験をしたいとなってVRChatに参加するモチベーションになりますよね。

clusterにはそういう情報が少ないので、ぜひclusterで過ごしている人々のエピソードを読みたいし、私も書きたいなと思っています。思ってはいます……。

いつか書きます……。

濃度の濃い双方向のコミュニケーションがカギ

それはさておき、冒頭で触れた音楽イベントに関してもバーチャル空間≠VR空間で観劇/観戦するメリットがないと、そこから定着するのは難しいですよね。

ではバーチャル空間で観るメリットとは何でしょうか。私は他者との双方向性にあると思います。件のバーチャルライブは完全に一方向性で、スクリーンに投影されるライブを観るというものだったので、それは確かに他の音楽配信と変わらないなぁ、と。

そして私は一番簡単な双方向コンテンツは雑談だと思っています。しかもバーチャルSNSでは雑談から生まれるコミュニケーションの濃度が段違いに濃いと思うんですよね。なので他の参加者と深い仲になると思います。

仲が深いからこそ、楽しんで欲しいと思って精一杯セットリスト考えるし、何かの役に立ちたいと思って、新聞の記者として原稿を書いています。(リアルでも原稿に追われてるのにね)。

え、なんのことって? 5月15日(土)21時からの幸甚亭ライブとcluster新聞部をよろしくおねがいします。(ここが言いたかった)

コミュニケーションの情報量でSNSを選ぶ時代

その仲の深さはどこから生まれるのか。私は密なコミュニケーションにあるのかな、と思っています。

Clubhouseのときも思ったのですが、コミュニケーション時の情報量が多いと仲良くなるスピードが速いです。Clubhouseは音声、clusterはアバター+音声+テキスト。TwitterのようなテキストベースのSNSと比較すると情報量が段違いに多いので、打ち解けるのも速い、そんな気がします。

今後はSNSは情報量の多さが鍵になると思います。情報量が多いと音声SNS/バーチャルSNSになるし、少ないとTwitter……もしくはもっと情報量が少ない別のSNSになるのかもしれません。そうやって情報量(他人との距離感)ごとにSNSを使い分ける時代が来るんじゃないかなと思っています。

人間は常にコミュニケーションに飢えてるので、SNSに流れ込むのは当然として、より密なコミュニケーションを求めると、Clubhouseになったり、clusterになるのかなと(もちろん他のバーチャルSNSとかも含めて)。

本名前提の音声のみのSNSであるClubhouseと、アバターを使ったバーチャル世界での交流を楽しむSNSであるclusterは方向性はもちろん違うんですけど、密なコミュニケーションという意味では私は一緒だと思います。主流になるかは置いといて、情報量が多いSNSがさらに広まっていくのは間違いないでしょう。


そうすると面白い交流も起きそうな気がします。実際私もClubhouseでは有名なゲーム実況者の方から、弁護士、実業家、そして今ラスベガスで活躍されているプロポーカープレーヤーといった方と、ネットで知り合ったとは思えないくらい濃度の濃いコミュニケーションを取らせていただきました。色々興味深い話を聞けたのはもちろん、一緒にポーカーで遊んでいただいたり、色々あります。


もちろんTwitterのようなSNSでも出会うことは可能だと思うのですが、コミュニケーション密度が高まるには時間がかかると思うんですよね。

どんな姿の人かわからない、どこに住んでるのかもわからない、でも深い関係性になれるのが新しいSNSの魅力であり可能性だと思います。そしてそこから実際にイノベーションが生まれるようなそんな予感がしています。ぜひこの機会に新しいSNSを体験してみませんか?

バーチャルゲームライター:でんこ

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