「刻一刻と可能性を失っているおれたちは、一生懸命に生きようとした。」

「刻一刻と可能性を失っているおれたちは、一生懸命に生きようとした。やりたいことを全部やって、年を取ることを悔やみ、焦り、生きに生きた。それでも死の間際には後悔するのだろう。できなかったことを指折り数えるのだろう。それでよい。後悔して死んでいこうじゃないか。そして満足して死のうじゃないか。後悔が多いほど、満足も多い。後悔が多いほど、若くして死ぬということなのだ。後悔がないというのはよっぽど子供か老人だけだ。生涯青春したものは、後悔しながら死んでいく。いくつ後悔できるかあの世で自慢し合おうじゃないか。」

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