「僕を食べないで」


僕の肉体は、僕を貪り喰い始めた。

飢餓による緩やかな捕食が僕の体内で行われている。

僕の肉は、骨は、脳みそや内臓たちに貪られていく

脳味噌も内臓たちも獰猛な肉食動物であって、僕の肉体はみるみるうちに萎んでいき、ついぞ骨だけとなる。

ああ、喰うのをやめてくれ!

僕を喰わないでくれ!

僕は僕に叫ぶ

しかし僕の飢餓は自分を食べていることに気が付かず、空腹に任せて動物のように喰い散らかすのだ。

それが自らを殺すことに気付かずに!

それが自らを殺すことに気付かずに!

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