🎅「いい人」と言われ続けた僕の悩み

僕はずっと悩みがありました。
人によったら「それは悩みじゃない、嬉しいことだ」と考える人もいらっしゃるかもしれません。
僕は、人生で一番言われたセリフは「さんたさん、プレゼントちょうだい」と「さんたくんっていい人だよね」という言葉です。一番って言ってるのに2つでごめんなさい（笑）

悩みというのは、「さんた」という名前をいじられることではありません。「いい人」の方です。小学生の頃は名前いじりが嫌だったんですが、むしろ今は大歓迎してます。
話を戻して、なぜ「いい人」と呼ばれることに悩みを抱えていたのか。普通に考えてみれば、「悪い人」と言われるよりも「いい人」と言ってもらう方がうれしいはずです。ただ、僕には違いました。

「いい人」という言葉を僕はこう解釈していたからです。

いい人だけど…

この空白の部分。いい人だけど、人としての面白みに少し欠けているのかもしれない。当時の僕はそう思いました。

これは、実際に高校時代に告白した女の子から言われた言葉です。「さんたくんはいい人だけど、付き合うことはできない。」
人生で最初の告白にして、振られた僕は「いい人」であることについて悩みました。僕を振った相手の女性は、少しワルな男の子が好きなタイプだと言っていたこともあります。実際に、女性は、ちょっとクズな男の方が好きという話もたまに耳にします。ジェットコースターのような恋を求めているならたしかに僕は違うなって思ってました。

そんなこんなで大学に入学した僕は、結局「いい人」でした。ちょいわる男への憧れもありながら、どうやってなればいいのかも分からないし、実際に行動もしてなかった。ということはそこまで思っていなかったのかもしれない。

なんで、こんなに「いい人」に僕はなってしまったのか。と考えてみました。ひとつは幼少期の教育ですかね。大きくいうと、日本の教育に原因のひとつがあると考えます。例えば、「日本の学校で、人と違うことをしている姿を想像してみてください」。どんな姿をイメージしましたか。学校に遅刻する、先生の説明の途中で質問する、宿題をやらない、どれをとってもきっと先生に注意されると思います。逆に、先生に褒められることというのは、世にいう「いい子」だと思います。褒められる、認められることは嬉しいので必然と僕はいい子になっていました。

じゃあ、どうやって「いい人」を卒業しよう、
あれ、「いい人」ってそもそも悪いことなのか…
と考えていた僕はある言葉に出会った。

「あなたの周りの5人の平均が、あなた」

この言葉を聞いて、自分の友達を思い返してみると、僕の周りは「いい人」ばかりだ。

そして、実際に僕はどんな人と過ごしたいかと考えると「いい人」だ。

結局、「いい人」という言葉に悩まされていたが、難しく考える必要はなかったみたい。

僕は、「いい人」です。だから、これからも「いい人」に支え支えられる人生を歩んでいきたい。そして、これからも「いい人」であり続けたい。