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【良い人って良い?】仕事をやめた話

おはこんばんにちは『でんこう』です!
ここ直近は仕事に関するお話を投稿していきました。
その流れで今回は仕事をやめた話をしていきます。

【仕事をやめた理由】
大学卒業後、アルバイト時代含め、7年ほど勤めた仕事を辞めました。
その理由は「レベルが低すぎて絶望」したからです。
分かりやすくポケモンで言うと
「ここの草むらではどんな強いポケモンがいるのだろう!」と
ワクワクしてレベル上げを頑張っていたら、すぐレベル上げがしにくくなり
これ以上高レベルのポケモンはいないと
現実を突き付けられるイメージです。
もし、そういう時は別の町へ進みます(会社で言えば異動)が
現時点にそれは難しく(異動の制度が当分の間なくなり)
留まるしかない状況になってしまいました。

「ポケモンが強くなった」と思える時って、色々あると思いますが
分かりやすいのでいうと、大きく下記の3つがあると思います。

  • レベルが上がった時

  • 新しい技を覚えた時

  • 進化した時

そうしていく中でより強いポケモンやトレーナーに勝てるようになる、
それがポケモンの本質で、ワクワクして面白い要素です。
しかしながら、もしこれが味わえないとしたら
何が面白いの?こんなゲーム誰がやるんだ、、、
と思うことは容易だと思います。

ルーティン業務を淡々とこなす毎日(むしろ、ほとんど自動化し、手作業もほぼない状態)、特に新しい業務がない(あったとしても新人の育成のためにそっちに流れる)そんな状況なので、成長体験の欠片もないです。
リモートの時なんかは、朝礼出てからはフリーの時間でしたw
そこそこの大企業なので、ほぼ仕事しないでお金もらえるのなら
良いのではないかという意見があるかもです。
もし自分が家庭を持っていたり、40歳とかで転職が難しい
などあれば、留まることを考えたかもしれません。
さらに、元々インドアなので、ゲーム、読書、勉強など
家に引きこもることは得意なので、暇で苦痛でもありませんでした。

しかしながら、無駄に幅広く仕事をしており経験豊富で
周りからの信頼も厚く、主担当でやっていた業務は少し属人化していたため
ちょくちょく他の人から連絡が来たり、無駄にMTGに呼ばれたりしました。
無視するわけにはいかないので対応するとなると
気持ち的には完全にオフモードとは言えず、かなりストレスでした。
自分的にはこういったことが低レベルと思う所以で
ここにいても無意味、むしろ悪影響だと確信しました。

【低レベルだと思う職場】
それは「思考力、行動力がない」かつ「議論ができない」ためです。
自分が所属していた部署の魅力は「良い人が多い」というのが
誰に聞いてもその答えになるほどに人間関係が良いとされています。
まあ、お局様はいますが、基本的にほとんどの方が穏やかなで
フレンドリーでブラック企業とはほど遠い雰囲気だと思います。
ノルマや強制される残業もなく、とても良い環境ではないかと感じますが
それは能力が低い人にとってはの話であり
能力が高い人からすれば緩すぎて、成長できる環境ではありません。
いわゆる「パープル企業」です。

通常「良い人」というのは、真面目で誰にでも優しくて
場の空気を読んで常に穏やかで、好感が持てる人を指すと思います。
仕事の場で言えば、指示されたことを素直に受け入れ、取り組んでいき
質問や相談、悩みがあれば、嫌な顔せず聞き入れてくれて
感謝や謝罪を言えて、連絡や言葉遣いも丁寧な人がイメージできます。
しかし、そういった人が多くいると職場全体に
下記のようなことが習慣化されてしまいます。

  • 物事の本質を考えない状態で物事が進む

  • 分からないことはすぐに人に聞く

これらが習慣化されるとどうなるかというと
上司から指示された仕事、もしくは代々受け継いできた既存の業務が
どのような目的で、誰にとっての仕事なのかを説明できません。
そのため、多くの人が何も考えずにただ単に進めていき
的外れでかつクオリティが低い成果しか上がってきません。
もし、分からないことが発生した時には、自分のやり方を変更できない
分かりそうな人、もしくは関連がありそうな人にすぐに質問していきます。
そうすると、自ずと能力がある人に仕事が集中していき
時間を奪われ、本来行う自身の業務の進捗が悪くなります。

自分はその立場だったが、まあ、それは大目に見ることができました。
しかし、そういった人は、質問の仕方が本当に悪いですw
「これ分からないんですけど、どうすれば良いですか?」
「○○さんて○○担当してましたよね?これって変更できますか?」
一見、会社にいればごくごく普通にやり取りされる会話だと思いますが
これは質問の仕方としては、あまりにも低レベルです。

目の前に問題が発生した場合は
まずは自分の力で解決しようと限界まで取り組みます。
その上でこれは自分の手に負えないと思ったら、他人の手を借ります。
さらに、他人の手を借りる際には絶対に
まずはこの問題の本質を説明し、自分ではこのように考え、対処をしたが
この部分が自分では分からないので、手を貸して欲しい。
というような流れで進めていきます。
ここで言う「限界」と思えるレベルというのは、下記を遂行することです。
①今の自分で解決しようとする
②できない場合は、マニュアルを見たり、AIを活用しながら
 新しい知識をつけたりする
③それが難しい、もしくはそれでもできない場合は
 過去に似たような事例がないかリサーチする
そして、もっと言えば問題が発生する前から
今の状態だと、今後このような問題が発生すると予測し、準備します。
それは、会社の業績や展開、部署の課題感、所属ブロック内の状況
自身の知識や抱えている仕事などすべてを把握、整理することです。

これらをするには、意外と大変で多くのエネルギーや時間を要しますが
社会人としては当然のことと思ってました。それが仕事なのだと。
だって、もしこれをしないで他人の手を借りるということは
「自分は楽して、他人に押し付ける」ことになるからです。
もし、相手がそれらをしないで自分の手を借りたいと言ってきたら
快く引き受けることができますか?
自分にはできません。
しかし、「いい人が多い」文化が染みついている中では
快く引き受けいれることが当然のこと、むしろ美徳とされ
これを拒否すると、ものすごい悪い印象になってしまいます。

質問する人からすれば「それだけ力があれば大した労力ではないのだから
それくらいやってくれても良いじゃない」と思われますが
回答する側すれば、回答するまでには思っている以上にたくさんの労力を使います。
今やっている作業を一旦辞めて、別のことを考えて解決し、再度元の作業に戻る。この切り替えって、思っている以上に大変なんですよね。
それに加え、下記のように考えることがたくさんあります。
相手が何を知りたいのか、何を解決したいのかを考え、それに対してこの回答は適切なのか、相手に伝わりやすい文章なのか。などなど
そして、もしこれらをMTGでやろうものならその分、時間を奪われ
定時で終わるように進めていたのに、残業しなければならなくなる。
質問者と回答者で労力の差があまりにも大きいのです。

17時くらいに「今日は定時で帰れる~」と思っていたら
他ブロックの人から急にこのMTGに参加してほしいと招集され
大した問題でもないのに1時間も時間を奪われ
自分はやることができず、仕方なく残業しているのにも関わらず
依頼してきた人は定時で上がっている、なんてことはざらにありました。
相手のことを考えているとは思えませんね。
しかも、MTGしているとなんか仕事をしている感じになりますよね?
結局、MTGだけで満足しちゃって、対して問題解決してなかったり
なんてこともあるあるです。呆れちゃいますw

いかにヤバいのか分かったうえで更に闇深いのはここからです。
それは「議論できない」ということです。
もし議論ができないと、価値観のすり合わせができず
互いに認識に相違が発生し、誤った方向に進んでしまい
正しい成果を出せなくなります。人間関係の構築など以ての外です。
とは言え、いきなり他人に前述した質問の仕方を相手に求めることは
ハードルが高すぎると感じたので、その第一歩として
まずは下記の例えを交えながら、自分への負担が大きいことを訴えました。
その上で議論の重要性を問おうとしましたが、結果大失敗でした。

バスケ(もしくはサッカー)においてを競技の本質は
「ゴールを決める」ことです。
そのために「シュート」を多く打つことが必要で
「ドリブル」や「パス」はシュートを打つための過程でしかありません。
競技をする中で様々なポジションや戦略がありますが
基本はボールを持ったら、まずは「ゴールを決める」ように行動します。
つまり「ゴールを見る(攻めようとする)」ことが最優先で
その後、シュート>ドリブル>パスの優先順位で
その状況において1番適切な選択をおこなっていきます。
シュートを打とうとするから隙が生まれ、ドリブルできるようになり
ドリブルができるとシュートが打てるようになる
もしくは、パスが出せるように(ゴールが決まる可能性が高く)なります。そして、これはボールを持っていない人も同様です。
ゴールがどこにあるのかを常に意識し
仲間もしくは自分がより良い位置でシュートが打てるように動き
もし無理ならドリブルができるような場所に動き
それも無理なら中継役となりパスを受けます。

基本的にこの優先順位は逆転することはなく
シュート、ドリブル、パスすべての動作に理由が明確になっており
その意図が仲間にも十分に伝わります。
さらにゴールを見ている時間、回数が圧倒的に多く
それをするため(手元を見ないでドリブルやパスができるよう)に
多くの時間を費やし、スキルを磨いていきます。
強ければ強いチームほど、ポジション関係なく
この意識が強い傾向にあることは明確です。

では、弱いチームはどうかというと、優先順位が逆になり
ボールを持ったらまずパスができる人を探してしまいます。
自分はこのポジションだから、これしかできないからと言い訳し
ゴールを見ようともせず、パスすることが目的になっています。
そういう人がチーム内にいるとどうなるかというと
「どうしてこんなところでパス?」となるため
行動の意図が伝わらず、ミスに繋がります。
そして、自分がパスをもらう体勢ではないにも関わらず
パスを受けないといけない、もしくはパスをもらいに行かないといけなくなりません。
さらに、ただ単にパスをもらうだけではなく
パスを受け取るのにもそれなりに体勢を整えないといけないため
かなりの労力がかかります。そして、自分が攻める時間がなくなります。

「あなたたちがやっているのはこういうことなんです!」
競技や仕事においてチームプレイはもちろん大事なことですが
その前にまずは各人がその状況を突破しようと最大限の力を発揮した後に
必要になってくるものであり、チームプレイ自体が目的ではありません。
と、熱弁しました。
しかし、ほぼ全員が「( ゚д゚)ポカーン」とした表情をしており
何一つ伝わっていませんでしたw
そして、議論の余地もなく、最終的には「あの人には質問しづらい」
「仕事したくないだけ」というような印象になってしまいました。

その話をして、それほど時間が経っていないある日
極め付きとなった事件が起こります。
結果的に自分がミスを庇った形になりますが
あるスタッフに対して、謝罪をしないといけない事案が発生しました。
自分は文面で謝罪をして、事態を収拾させました。
さほど問題ない対応でしたが、その後、別の社員から
「口頭でしっかり謝ったほうが良い」と謝罪の仕方を指摘されました。
詳細は長くなるので割愛しますが
その時は本人から、自分に直接は言いにくいから、その社員を通じて
「あのような謝罪はありえない!」との意見があったのかと思いました。
しかし、実際は自分の対応を見たその社員が
「可哀想だから」「印象が悪いから」といった個人的な見解でした。
自分は「本人からの意見であれば理解はできましたが
完全に感情論なので、そう思うなら、あなたが謝罪してください」
と返信しました。
これがなぜか炎上し、上長も巻き込む事態になりました。
自分はまずあなたの主張はすべて感情が先に来ているので
口頭での謝罪に至る理由を順を追って教えてほしい。と
議論をしたい旨を伝え、色々質問しました。
結局、その社員からの直接返信はなく、上長と話しをして終了しました。
が、その後、上長から「自分と話すのは怖いから、今後は別の人から連絡するようにしてほしい」と言われ、さらに「素直に謝罪ができない」といった悪い評価を付けられてしまいました。

相手がなぜそう思っているのか、少しでも受け入れようと
近づいたら異端扱いで拒絶されるだけでなく、悪者にされる。
もう驚きも怒りも呆れも超えて笑っちゃいましたw
より良いもの、考え抜かれた成果物というのは
必ずその裏に数えきれないほどの議論がなされていると思います。
しかし、その真反対にある『拒絶』という壁が自分の周りにはできていました。知らぬ間に。

【最後に】
今回の話は仕事の中でおこった出来事ですが
これはスポーツにおいても、家庭内においても
生活における全ての問題に対して該当する話だと思います。
このように取り組むことは基本中の基本で習得するべき必須事項であり
お願いを引き受けてくれる人に対する最低限のマナーであり誠意であり
それこそが本物の優しさで愛で「良い人」と言えるのではないかと思いたいです。
それをお金を払ってるから、仕事だから、丁寧にお願いしてるから
といった、感情的な理由などで言い聞かせるのは違うのではないかと思ってなりません。

もちろん、何が何でも一人で頑張れ、他人の力なんか借りるな
と強制しているわけではありません。
よく「人は一人で生きていけない」という言葉を耳にしますが
(実際に上司からそのような話をされました)
その裏にある本当の意味を理解している人はあまり見たことがないです。
一般的な使用方法としては
辛い状況の時に『一人で抱え込まなくても良いよ』といった
楽になるために使われたり
イライラした状況の時に『色々な人がいて社会があるのだから、受け入れてあげようよ』といった悟りを開かせるようなしたりする感じかと思います。

しかし、自分は本来この言葉の裏には
下記のような意味であり、決して自分を律する言葉ではなく
相手にお願いをするための言葉だと思っています。

心身がボロボロになるくらい頑張ってきたけどちょっと限界だから
少し手を貸してくれない?
今までの経験から自分は○○ができるし
それはちっぽけなものだけど誰にも負けない、最後までやり抜く
強い覚悟がある。だから、きっとあなたの役に立てるからお願いします。

現状、残念ながら、自分が出会った会社ではそのような考えの人はおらず
ベテラン社員であればあるほど、歪んだ認識が強く
部署全体に文化として濃く染み付いており
上司含め、自分のような人間を理解してくれる人はいませんでした。

そんな環境にいることは、エネルギーをどんどん吸い取られていくのみで
何もかも無駄なので一刻も早く離れた方が良いです。
それは決して逃げではありません。ただの選択の一つです。

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