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ただのOL 2/26の1日 ④


時刻は18:00。
残業時間に予定していた仕事が、思ったよりも早く終われたので、溜まっていた書類の廃棄をすることにした。

書類の管理など私にとっては1番難しいことで、
各々1ヶ月ごとに廃棄をしていかないといけないルールになっているが、気づいた時にはすでにもう手遅れだった。
ちゃんと確認したらなんと、去年の6月から私の分は溜まっていた。

書類廃棄というミッションで誰しもがぶつかる壁の一つ、ホチキスの芯を外さないといけないということが立ちはだかる。
当時の私には、芯のないホチキスの概念が全くなかったため、勿体げもなくアホみたいに、ホチキスで書類を止めたおしていた。
それも、2枚組で。

芯のないホチキスの概念を知った今年1月〜の書類を廃棄する時の私にタイムスリップしたい気持ちが80レベくらいに到達した頃、ホチキス外しは無事終えることができた。
気づけば私の足元は外したホチキスの死骸で、キラキラ原宿みたいになっていた。

シュレッダーをかけるまでもない書類だったので
ストレス発散も兼ねて、
少年ジャンプ6冊分くらいの分厚さになった
書類たちを四等分にちぎってからすてることにした。

途中、営業のおじさんに

誰を思い浮かべてちぎってるんや?

と笑い混じりに言われたが
営業のおじさんと私の間に座っている
例の怖い先輩が視界に入りまくり寒気がした。

無心でやってます、笑

と、当たり障りのない答えを残し、
ちぎりすすめ終わりが見えてきた頃
左の親指に血が滲んでいた。
急激な負担により、親指の古傷が開いたのだ。

絆創膏などを持ち歩くほどの女としての余裕を、
私は到底持ち合わせていない。
捨てるものだしいっかと思い、ちろっとの血を
書類につけて回避したのはここだけの話。
舐めなかっただけマシだと思ってほしい。

そして書類を廃棄し終え、メールボックスを確認し、外国人からのメールに返信をし、
今日はもう帰るとする。
もちろん外国人へのメールは英語だ。
そのまたもちろん、ヘビーGoogle翻訳ユーザーだ。
Google先生は本当に役に立つ。いつもありがとうございます。

仕事を終えタイムカードを切るや否や、
スマホを確認する。
一つ下の後輩からラインが来ていないかの確認だ。
まあいいかとは思ったが、心配な一面も少なからずあった。私も人間だ。

きていなかった。こんのかい。なんやねん。

そしてチャリに跨り会社を後にする。
youtubeに違法アップロードされたすべらない話を聞きながら…


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