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オジサンのための現代用語#1 オワコン

 オジサンの私は考えが古いので、オワコンを初めて聞いた時に、合コンたぐいだと思いました。念のために説明しますが、合コンとは、”合同コンパ”の略で、”合同”には”男女一緒で♡”という意味が含まれています。Wiki先生によれば、コンパ仲間と親睦を深めるために行う飲み会のことです。主に学生や若者が使う俗語で、語源はドイツ語の Kompanieや英語の companyなどに由来するらしいです。コンパには、合コンの他にも、新歓コンパ、追いコン(追い出しコンパ)などがあります。

 私が大学生の頃は、『夜の飲み会』が主体の”合コン”が全盛でしたが、さらに前の世代では“合ハイ(合同ハイキング)”というのがあったそうです。合ハイは、昼間は仲良くハイキングや軽登山をして、下山後の夕方に飲み会という流れだったらしいです。お昼は”女性たちが作った手作りのお弁当”、夜は”男性のオゴリで飲み会”なので、仲良くなるチャンスが二回もあります。ちょっとレトロですが、出会いが少ない若者には良いイベントかもしれません。

 本題に戻って『オワコン』ですが、 オワコン とは、一時は流行っていたが現在では見捨てられてしまったコンテンツ(漫画 ・ アニメ ・ 商品 ・ サービス) 、またはブームが去って流行遅れになったり、時代に合わなくなったコンテンツ、つまり”終わったコンテンツ” を意味するインターネットスラングです。オワコンは、2010 年頃から使われるようになったので、最近の言葉としては長寿命の十年選手です。オワコンは、”おわコン”や”終わコン”とも表記されます。タイトル画は、少し前に一世を風靡したピコ太郎さんですが、悪意はありません。

 このような一世を風靡した流行コンテンツも、世間に広がれば広がるほど、みんなに知られて飽きられてしまいます。これが”流行”の定めです。最近の流行はサイクルが早いので、半年後には「懐かしい」とさえ感じてしまいます。しかし、多くの人が大好きな『終わらないコンテンツ』もあります。それは、『芸能界の冠婚葬祭+離婚』や『政治家のスキャンダル』です。これらは、定期的に出てくるコンテンツなので、多くの人が関心を持つようです。この中で唯一、私が興味を持っているのは、”有名芸能人のお悔やみ情報”です。「この人も亡くなった。あの人も亡くなった」と、”子供の頃に大活躍していた”芸能人のお悔やみ記事を見るたびに、切なくなります。

 芸能記事で「××のスキャンダル」という見出しが付くことがありますが、多くの場合は誤用です。スキャンダル(scandal)とは、”不祥事、醜聞、汚職などの不正事件”のことを指します。有名人の不倫などはスキャンダルでしょうが、「有名俳優Aさんが女優Bさんと付き合っているらしい」というのは、”巷で伝聞される興味本位の噂話”なのでゴシップ(gossip)に相当します。

 まあ、多くの人にとっては興味本位なので、スキャンダルでもゴシップでも関係ないのですが・・・。

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