オジサンのための現代用語#3 バンする
最近よく聞く言葉に『バン』というのがあります。バンは、英語の”ban”が由来の言葉ですが、”禁止”という意味があります。このバンは、主にインターネット上の会話で登場するネットスラング、というか英単語の意味そのままで使われているカタカナ英語で、投稿した記事や動画が”禁止されたり”、”利用できなくなる”ことです。バン(ban)自体は名詞ですが、”バンする”や”バンされる”などのように、サ変動詞としても使われます。
例えば、個人への誹謗中傷やヘイトスピーチ的な言動が度を超すと、掲示板のアカウント(account)が禁止/停止されます。これは、アカウントのバンなので、”垢バン”と呼ばれたりします。この措置は、悪質ユーザを排除するためのフィルタリング措置と言えます。
英単語のbanは、意外なところでも使われています。お洒落なサングラスの代名詞であるレイバン(Ray・Ban)は、有名なサングラス会社ですが、元々の意味はレイ(ray:光線)+バン(ban:禁止)なので、サングラスの性質である『遮光』を意味します。
また、長ったらしい『包括的核実験禁止条約』の略称はCTBTですが、これはComprehensive Nuclear Test Ban Treatyの頭文字をとったものです。このCTBTのBの部分が禁止(Ban)を表わしています。ちなみに、このCTBTは『宇宙空間、大気圏内、水中、地下を含むあらゆる空間での核兵器の核実験による爆発、その他の核爆発を禁止する条約』です。
この”毒にも薬にもならないブログ”が、バンされることは無いと思いますが、多くの人が安心して読める記事を書いていきたいと切に願っています。
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