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夢の海国でのタートル・トーク

初ディズニーは、ランドが出来て2年目の時でした。夢の国(ディズニーランド)には何度か行ったことがありますが、ディズニーシーの方は1回した行ったことがありません。私は夢を持てない現実的な大人なので、夢の国は苦手ですが、子供からせがまれると行かないわけにはいきません。これは子供がまだ小学生だったことの話です。

あまり乗り気ではありませんでしたが、連休を利用してディズニーランドとディズニーシーの両方に行くことになりました。記憶が曖昧ですが、ハロウィンの時期だったような気がします。その時は下の子と二人での夢の国ツアーでした。私の仕事のスケージュールの都合もあり、初日の夕方からディズニーシーに行くことになっていました。一応、簡単なガイドブックは持って行きましたが、初めての場所なので、何がどこにあるかもよくわかりません。最初に子供が行きたいと言ったアトラクションに行ったのですが、なんと改装中で入れませんでした。

次に向かったのはインディージョーンズ関連のアトラクションでした。スミマセン。名前は憶えていません。最初のアトラクションで出鼻をくじかれ、ガッカリしていた子供ですが、このアトラクションは面白かったようで、次第にテンションが上がっていきました。

つぎに入ろうとしたのが、『タートル・トーク』でした。このアトラクションのことは全く知りませんでしたが、少し前に流行った映画『ファインディング・ニモ』を子供が好きだったこともあり、入ることになりました。このアトラクションは、大勢が一斉に入ることができるので、あまり時間をかけずに入場することができました。

タートル・トークは、ニモの映画に出てくるウミガメのクラッシュとゲストが楽しく会話ができる観客参加型のアトラクションです。そんなことは露知らず、そのアトラクションに入りました。最初の部屋では、そのアトラクションの解説があり、そこでやっとこのアトラクションの概要がわかりました。その説明では、クラッシュが気になったゲスト(客)を指名するとのことでした。若干の胸騒ぎはありましたが、これだけ大勢いるし、しかもオジサンだし、指名されることは無いだろうと安心していました。

しかし、その胸騒ぎは見事的中し、私が最初の生贄いけにえに指名されました。私と一緒に入った子供も目を丸くして驚いていました。後で子供に聞いた話では、「自分が指名されたと思って内心ビクビクしていた」とのことでした。最初にクラッシュから、私の名前を聞かれました。素直に本名の苗字を「○○です」と答えました。その後、クラッシュの軽妙な語り口で、「早く泳げる?それとも遅い?泳ぐことは好き?」などと次々と質問され、アセアセしながら丁寧に答えました。

クラッシュからの矢継ぎ早のツッコミが一段落して、次にウエーブだかダンスだったかの練習になりました。やっと解放されてホッとしたのも束の間、その練習をサボっていたら、「○○はどうして練習をやらないんだ!」とクラッシュからお叱りを受けました。オジサンになって叱責されたのは久しぶりでした。穴があったら入りたい気分でした。

タートル・トークでは、映画でクラッシュを担当している声優さんの声になるような音声技術(ボイスチェンジャー)を導入しているそうです。実際にはクラッシュ役は何名かいるようですが、我々には一匹のクラッシュにしか聞こえません。

私の次に指名されたのも、オジサンでした。ひょっとすると、クラッシュはオジサン好き?。

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