世界一深い湖と世界一浅い湖
タイトル画のバイカル湖は、ロシア南東部の極東連邦管区のブリヤート共和国、イルクーツク州、ザバイカリエ地方に挟まれた三日月型の湖です。バイカル湖はモンゴル国境に近く、湖の最南端から100㎞ほど南下するとモンゴルとなります。バイカル湖はその美しさから、『シベリアの真珠』とも称されています。また、そこで生息する生物の多様性から、ガラパゴス諸島と並ぶ『生物進化の博物館』とも称されています。
バイカル湖の最長部は約636kmもあり、その幅は平均して48kmで、バナナ(三日月?)のような形をした湖です。長さが638kmもあるので、湖というよりは海の感覚に近いのではないでしょうか。また、バイカル湖の水深は1,741mもあり、世界一深い湖としても知られています。この深さは、東京スカイツリーの約3個分の深さに相当します。
バイカル湖が世界一深いことは、小学生の頃から知っていましたが、”世界一浅い湖”があることを最近知りました。その湖の名前はインレー湖で、ミャンマー連邦共和国にあります。ビルマ語で”イン”は湖、レーは”4”を意味します。その昔、インレー湖は4つの小さな湖だったそうですが、湖の近くに住む鬼によって4つの湖が水路で繋げられ、大きな湖が誕生したという伝説が残っています。
インレー湖は、標高884mの高地に位置する湖で、南北約18km、東西約5kmに広がる縦長の湖です。しかし、バイカル湖に比べるとかなり小規模な湖になります。また、インレー湖の最深部の深さは3.1mほどです。この深さは人間の二人分くらいの深さしかありません。最大深度は季節変動があって、雨季に入ると約1.5mほど増加しますが、それでも人間三人分くらいの深さしかありません。
インレー湖のできた時期は知りませんが、乾燥によって干上がらなかったことが不思議です。余計なお世話かもしれませんが、このまま湖の状態を維持できるのでしょうか?。
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