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"タマノコシ"の漢字変換

たま輿こしは、女性が社会的地位のある男性や資産家の男性と結婚することにより、自分も社会的地位を手に入れたり裕福な立場になることを意味します。その反対に、男性が金持ちの女性と結婚する場合は、俗に逆・玉の輿、略して逆玉ぎゃくたまと呼ばれます。

輿こしとは、人をかついで運ぶための乗り物のことを指します。現代の人は輿に乗ることはありませんが、江戸時代の大井川では輿に乗って川を渡ることあったようです。ちなみに、人間ではなく神様を乗せる特別な輿が、御神輿おみこしです。

たまは、丸い物や美しい女性を指します。”玉のような赤ちゃん”という表現がありますが、これはとても美しい(可愛らしい)赤ちゃんのことを指します。玉をギョクと読む場合は、美しい石(宝石)を意味します。また、高貴な人や天皇などを意味する場合もあり、玉座ぎょくざ(=天皇が座る椅子)・玉体ぎょくたい(=天皇の体)・玉音ぎょくおん(=天皇の声)などのように熟語で使われます。

玉と輿が合わさることで、貴人が乗る立派な輿を『玉の輿』と呼ぶようになったようです(諸説あり)。この玉の輿を漢字変換しようとした時、面白い誤変換(?)を見つけました。最初の誤変換は、”玉残し”です。何となく意味ありげで、下ネタ系の想像力が刺激されそうな言葉ですが・・・。もう一つの誤変換は”玉の腰”で、こちらも意味ありげです。私は”大きな数珠じゅずを腰に巻いた生臭坊主”を想像しました。

日本語は同音異義語が多いので、読み仮名を漢字変換すると予想もしないような変換結果が出てくることがあります。実際に現れた誤変換ではありませんが、”弾残し”、”球の腰”、”多摩残し”、”多摩の枯死”、”多摩の古紙”など様々なバリエーションが考えられます。

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