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お薦めマイナー本#11 『はにわの世界』

 マイブームの魏志倭人伝のことを調べていて、古墳時代の埴輪はにわにも興味を持ったので、埴輪の本を買うことにしました。とりあえず一冊買ってみようと、Amazonでポチッとしたのがこの本でした。

 あまり期待せずに買ったのですが、非常にわかりやすい本になっていました。主役である埴輪の写真が多いのはもちろんですが、埴輪の種類ごとの説明も非常にわかりやすく書かれています。総ページ数は80ページくらいですが、無駄なページがありません。この本を読めば、埴輪や古墳時代の基礎知識はバッチリです。

 はに丸君の相棒はウマですが、ウマ以外の動物埴輪も色々あります。イノシシ、シカ、イヌ、サル、ニワトリなどは典型的な動物埴輪ですが、中には珍しい動物もいます。それは、ムササビ(モモンガ?)です。この埴輪では、ムササビの滑空の姿が見事に象られています。この頃の人は動体視力が良かったんでしょうか?。しかし、この埴輪の顔だけを見ると、コウモリのようにも見えます。

 意図したわけではないのでしょうが、埴輪などで当時の生活の様子を記録を残すことは大事なことです。古墳時代は、まだ文字がない時代ですから、埴輪による記録は、当時を生活や環境を知る貴重な資料です。

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