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科学技術が発達した世の中ですが、未だに科学技術を受け入れられない人たちが少なくありません。このような人達は、科学的なエビデンスが無い疑似科学を信用していたり、科学技術を否定するような陰謀論に目を向けがちです。

疑似科学/偽科学/似非えせ科学は、”科学的で事実に基づいたものであると主張されている”だけで、実際には科学的方法とは矛盾する言明・信念・行為のことを指します。疑似科学には科学的なエビデンスがありませんが、その仮説が実験的に否定された後も、長期間に渡って信奉される場合が多いことも特徴の一つです。最もわかりやすい疑似科学は、”超能力”です。これまで超能力は、何度もブームを起こしましたが、実際には多くが手品の延長やインチキです。超能力ファンには、夢を壊すようで申し訳ないのですが・・・。

疑似科学と陰謀論は親和性が高いようで、これらの信奉者には次のような共通した3つの特徴があるそうです。

(1)確証バイアスに陥っている
(2)懐疑的な思考をほとんど行わない
(3)妙な自信にあふれている

確証バイアスというのは、自分が信じたいことについて、それが当てはまっているケースにばかりに着目し、それが当てはまらないケースは無視してしまう傾向のことです。要するに、”信じたいので信じる”という強い心理/欲求があります。この確証バイアスに陥いると、正しい判断が出来なくなり、科学的な説明がされても、無視してしまいます。

また、これらの信奉者は懐疑的な思考をほとんど行わない、つまり無条件で信じてしまう傾向があります。最近の表現で言いうと”脳内がお花畑”の状態です。理由はよくわかりませんが、陰謀論や疑似科学の信奉者は、懐疑的な思考をするためのコストを惜しむ傾向にあるそうです。

さらに、陰謀論や疑似科学の信奉者は、”自分の考えは100%正しい”という妙な自信に溢れているのだそうです。最初の2つの傾向からも明らかですが、確証バイアスにより他の仮説や説明を無視して、懐疑的に考えてみることをしないのですから、当然の結末です。

あなたは○○を信じますか?。まずは疑うことから始めましょう。

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