もうすぐ北京での冬季オリンピックが開催されます。私が注目している競技は、女子のフィギュアスケートです。世間的には、羽生選手のオリンピック三連覇がかかった男子の方が大注目なのでしょうが・・・。
いまでこそフィギュアスケートは、音楽に乗せてスケートリンク上で華麗なステップ、スピン、ジャンプなどの出来栄えを競う華やかな競技ですが、その昔は、スケートでリンクの上に図形(Figure)を正確に描く地味な競技でした。私が子供の頃の記憶では、リンクに書かれた円の上をスケート靴で無言でなぞる”規定演技”なるものが存在していました。
女子のフィギュアスケートでも技の難度が上がり、昔は2回転でも凄かったのに、今では3回転以上じゃないと驚いてもらえません。選手のタイプも、時代と共に変わってきました。初期の頃の女子フィギュアスケートは、女性の優美さや柔軟さを競うような競技でした。札幌オリンピックで、有名になったジャネット・リン選手などがその典型です。
そこに現れたのが、伊藤みどり選手です。伊藤選手は、それまでの女子選手になかった切れのあるジャンプを多く取り入れた、テクニック重視のスケートを展開しました。伊藤選手はそのジャンプの精度の高さで、見事銀メダルに輝きました。
次に登場したのが、荒川静香選手や浅田真央選手のような、テクニックと華麗さの両方を身に付けた選手です。荒川選手はそのトレードマークであるイナバウアーで金メダルに輝いたし、浅田選手も銀メダルを取りました。浅田選手の方が金メダルなんじゃないかという声は多く聞かれますが、そこが採点競技の難しいところです。
現在の日本のエースは、坂本花織選手です。坂本選手は、それまでの日本人選手には無かったダイナミックな演技を持ち味にしています。リンク上の演技を見ていると、身長が180㎝くらいありそうなダイナミックさがあります。しかし、実際の伸長は159㎝と意外と小柄です。でも、彼女のダイナミックさがオーラとなって、彼女を大きく見せているのでしょう。
女子フィギュア界は、現在ロシア勢の独壇場ですが、何とか一矢報いて欲しいと思います。がんばれニッポン!。がんばれサカモト!。
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