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 今回は、数字にちなんだ話題です。

 美味しいお酒を飲んだ時などに、五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染み渡る、と言う表現を使いますが、この五臓六腑とは一体何だと思いますか?。臓が付いているので、臓器に関係しているのだろうと予測は付きますが、よくわからないので調べてみました。この言葉は、伝統的な中国医学で人間の内臓全体を言い表すときに使われるそうです。”五臓”は、5つの臓器、肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓を指し、”六腑”は、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦を指します。三焦というのはよくわかりませんが、たぶん、そんな臓器があるんでしょう。ちなみに、納得することを表す表現で、”腑に落ちる”が使われますが、この腑はもちろん六腑のことです。

 怒った時には、昔は”頭にきた”を使っていましたが、最近は”ムカつく”が多用されます。この表現の変遷から、昔の人は頭を使っていたが、今の人は頭を使っていないのでキレ易いのだと、ある人が教えてくれました。しかし、”腑に落ちる”の表現は昔からあるので、案外、”ムカつく”のも理にかなっているのかもしれません。

 とくれば、次は当然””です。グローバルに活躍することを、”七つの海をまたにかける”のように表現しますが、海は1つにつながっているはずなのに不思議ですね。この七つの海は、人類の世界の広がりとともに、変わっていきました。

 中世ヨーロッパの”七つの海”といえば、大西洋・地中海・黒海・カスピ海・紅海・ペルシャ湾・インド洋です。この時はまだ、ヨーロッパ周辺の海に限定されています。コロンブスやマゼランなどが活躍する大航海時代になって、七つの海の範囲が全世界に広がります。この時の7つは、大西洋・地中海・カリブ海・メキシコ湾・太平洋・インド洋・北極海です。現在の七つの海は、北大西洋南大西洋北太平洋南太平洋インド洋北極海(北氷洋)・南極海(南氷洋)です。これらの海は、全て大洋であるため”七つの大洋(七大洋)とも呼ばれています。

 このうち、行ったことがあるのは北太平洋と南太平洋だけです。海賊王には成れないでしょうが、いずれ七つの海を制覇したいですね。


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