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溺れる者は藁をも掴む。

「溺れる者はわらをもつかむ」ということわざは、溺れた時に藁を掴んでも助かるはずなどないが、非常に困ってしまってどうにもならなくなった時、人は役に立たないものにでもすがって何とか助かろうとするという意味です。つまり、困窮して万策尽きた人が、まったく頼りにならないものにまで必死にすがろうとすることの喩えです。

”ワラ”いう響きから、古くからある日本の諺だと思っていたら、実は西洋の諺の翻訳らしいです。原文では、A drowning man will catch at a straw. です。何とも必死な状況が伝わってくる諺です。

私は定年前のダメリーマンですが、最後のひと花を咲かせるべく、転職を目論もくろんでいます。一応、これまでに複数の職場にチャレンジしているのですが、”お祈り”ばかりで色よい返事がありません。

そこで暇なダメリーマンは、占い動画に着目しました。スピリチュアルなものは全然信じてないのですが、苦しい時の神頼み、いわゆる”溺れる者は藁をも掴む”状態です。星座やタロットなどによる占い動画は、基本的には”悪い”ことは言いません。占いの結果が、吉凶どちらにも取れるような言い回しをします。さらには、”占い”ではなく”星読み”であったり”カードリーディング”であると言って、”占い”ではないと主張しています。

私も娯楽のつもりで見ているのですが、「吉報が届く」や「新しい世界の扉が開いている」だの言われると、ついついその気になってしまいます。この前はラッキーカラーがグレイ(灰色)だったので、グレイの上下のスウェットで寝ていました。また、ラッキーアイテムがシマウマだったので、シマウマの小さなフィギュアを身近に置いていました。

こんな小さな努力が報われることもなく、幸運な一月だと言われた10月が過ぎてしまいました。それでも、懲りずに占い動画を見ていたら、”今月中に吉報が届く”と言う結果が出ている動画に遭遇しました。また、アドバイスとして、”あなた自身を信じて!”というメッセージが語られていました。

「もう一月待ってみるか・・・」と思いつつ、”来ない吉報”を待っています。この記事を書いていて、正直切ないです。

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