オジサンのための現代用語#18 脳内お花畑
『脳内お花畑』とか『頭がお花畑』とは、何も考えていないオメデタイ人に対して使う表現です。つまり、頭の中にお花畑ができたように、気分が高揚しすぎて正常な判断や行動ができない状態を意味しています。脳内お花畑の人は、現実が見えておらず、おめでたい妄想や空想、幻想を妄信しており、普通の人から見るとまともではない状態を指す言葉でもあります。一般的には、相手を揶揄するニュアンスで使われます。用例としては、「彼は正常な判断ができない脳内お花畑だから・・・」という風に使います。この表現は、SNSなどでよく使われるスラングです。
常に「なんとかなるだろう」と楽観的な考え方をしている人も、脳内お花畑と言われることがあります。同じ意味ですが、日本には元々”能天気”という表現があります。最近は”脳天気”とも表現されるので、”脳内お花畑”と似ています。脳天気は、『幻魔大戦』シリーズで知られるSF作家の平井和正さんが能天気を脳天気と表現したことから始まった、と何処かに書かれていました。
脳内お花畑の人は、浮かれやすい性格&空想的で、つい現実逃避をしがちです。そのため、現実の生活においてさまざまな支障が発生する傾向があります。しかし、本人はそのことには気づいていません。もちろん、気付いていないからこそ”脳内お花畑”なのです。
最近は滅多に耳にしませんが、オジサン世代には『頭がピーマン』という表現がありました。意味は脳内お花畑と近いですが、頭の中の脳ミソが空っぽの状態を、中に空洞があるピーマンに例えています。時代とともに、日本語の表現は、目まぐるしく変わります。次はどんな表現になるか楽しみです。
脳内お花畑とは関係ありませんが、アニメ『なはかっぱ』は、頭のてっぺんがお皿の代りに”花”になっています。花があるのは脳内ではありませんが、なんとなく楽観的な表情をしていますね!。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?