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プログラミング遍歴#6 HTML

 HyperText Markup Language (ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ)は、ハイパーテキストを記述するためのマークアップ言語の1つで、World Wide Web (WWW)でウェブページを表現するために使われます。通常、略してHTML (エイチティーエムエル)と呼ばれます。ハイパーリンクや画像等のマルチメディアを埋め込むハイパーテキストとしての機能、見出しや段落といったドキュメントの抽象構造、フォントや文字色の指定などの見た目の指定、などといった機能があります。

 C言語は、入出力部分を切り離したプログラミング言語です。その証拠に、プログラムの先頭では必ず #include <stdio.h> というオマジナイを書かないといけません。これはハードウェアの違いを、stdio.hファイルで吸収するためです。それに対して、HTMLは入出力に全振りした、C言語とは真逆のプログラミング言語です。しかも、HTMLはコンパイラではなく、インタプリタが主流です。

 はじめてHTMLを見たのは、まだ一般家庭にWWWが普及していない時代で、海外に少しづつウェブサイトができ始めた頃でした。自分自身で本格的なホームページを作るのはまだ先ですが、HTMLを使ってブラウザの機能を試していました。この頃のブラウザは、図のようなNCSA Mosaic(モザイク)でした。信じられないかもしれませんが、当時は”検索サイト”という存在が無かったので、海外の有名なサイトのアドレスがまとめられた電話帳のような本が売られていました。今なら多すぎて主なサイトだけでも掲載できませんが、その頃はウェブサイトの数が少ないので、そんなことが出来ました。

 Mosaicも悪くはなかったのですが、MosaicからスピンアウトしたチームがNetscape Navigator(ネットスケープ ナビゲーター)を開発しました。これは略称ネスケとも呼ばれ、最盛期には90%のシェアがありました。しかし、マイクロソフトがMosaicを買い取って、その技術でInternet Explorerを開発し、Windows標準のブラウザにすると、ネスケはシェアをどんどん落としていきました。現在では、ネスケの技術は、Mozilla Firefoxに受け継がれています。

 ちなみに、世界初のウェブブラウザはスティーブ・ジョブズが開発したスパコンNeXT上のWorldWideWebだそうですが、NeXTが普及しなかったので実際に使った人は多くはいないでしょう。私も、もちろん使ったことはありません。ただし、このブラウザの名前は、一般名称のWorld Wide Webとして受け継がれています。


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