見出し画像

オジサンのための現代用語#8 wktkとkwsk

 残念ながら私の情報は10~20年遅れです。知っている人にとっては、なんてことの無いつまらない情報です。でも、これらを知らない”希少な人”には少しは役立つのかもしれません。

 オジイサン寄りのオジサンなので、『2ちゃんねる』文化は全く知りませんでした。インターネット掲示板”2ちゃんねる”の存在は知っていましたが、興味が無かったので、そのディープな内容は全く知りませんでした。そんな”2ちゃんねる”のヘビーユーザーをネラーということを最近知りました。ネラーとは”2ちゃんねらー”の略称で、”2ちゃんねる”を利用する人のことを指すネットスラングです。しかし昔の”2ちゃんねる”は既になく、『5ちゃんねる』という名前に変わっているとのことです。

 2ちゃんねるの世界では、様々なネットスラングが使われます。その中には、”ローマ字の母音を抜いた”特殊なアルファベットの省略語があります。その代表選手がkwsk詳しくです。kwskは、ローマ字の kuwasiku から母音を全て抜いて、子音のアルファベットだけで表記されています。

 その次くらいに使われるのが、wktkわくてかです。wktkとは、wakuteka の略ですが、そのもととなる言葉は、”ワクワクテカテカ”です。ワクワクテカテカは、“期待に満ちたワクワクした気持ちにより、肌つやが良くなってテカテカするように感じるさま”だそうです。

 同じような4文字アルファベットの言葉ktkrキタコレは、”来たこれ”(kitakore)のことで、”期待していたことが実現した時のテンションが上がっていること”を表します。ちなみに”キターーー!”も同類の言葉です。

 これらのネラーのスラングは、日本語圏で通じるものですが、海外でも似たような省略語があります。次に紹介するのは、ネラースラングとは発想が異なり、アルファベットと数字の組み合わせになっています。L10N は、LocalizatioN(ローカライゼーション)の省略形で、ソフトウェアやシステムを特定の地域の言語や慣習に合うように改良することを意味する地域化を指します。間の10という数字は、L-N間に挟まれた文字数です。

 I18N は同じく、InternationalizatioNで、ソフトウエア開発においての多地域対応(国際化;複数言語への対応など)のことを意味します。ただし、I18NのIは数字の1と間違いやすいので、小文字を使ってi18nと表記される場合が多いようです。

 ネラースラングには、漢字一文字を使った省略形もあります。”乙”の意味は”お疲れさま”で、おつかれさまの最初の”おつ”が、が漢字一文字のおつになったようです。

 ネットの世界では、言語も柔軟に変わって行きます。これからネット空間でのコミュニケーションが増えると、ますます多くのネットスラングを駆使する必要がありそうです。オジサンには付いて行けない世界です・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?