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『期待』し過ぎていませんか?

 私たちは、知らず知らずに様々なものに期待しています。少し前に、冬季オリンピックが閉会しましたが、ある選手が有力なメダル候補と報道されていたりすると、ついつい”メダル”を期待してしまいます。メダルを期待し、その選手を応援するのは構いませんが、問題なのはその後です。

 実力で(または運よく)メダルが取れたら、「おめでとう!。良かったね」となります。しかし、メダルが取れなかった場合はどうでしょうか。こちらが勝手に期待していただけなのに、期待に答えられなかった選手に辛く当たっていませんか?。こちらの都合で勝手にメダル候補に祭り上げ、成果が出なかったら扱下こきおろす、そんな風潮がありませんか?。

 ある競技で、メダル候補だった女子選手が、入賞したにも拘わらず「メダルが取れなくて申し訳ありませんでした」と泣きながら謝っていました。将来ある若い選手に、こんなことを言わせてはいけません。期待しても構いませんが、努力の成果はきちんと認めてあげましょう。我々の勝手な期待が裏切られても、我々には何の不利益にもならないのですから。

 全く別の話ですが、期待経済(Expectation Economy)という言葉があります。これは、”消費者の期待”に応えた商品が求められる(勝ち残る?)という経済のことを言います。好むと好まざるとに拘わらず、我々消費者は購入しようとする商品に、ブランド/サービス/テクノロジーなどのさまざまな期待をしています。しかも、その期待はどんどん変化していきます。期待経済では、消費者は現状維持には興味がなく、今日期待されたことは、すぐに明日の新しい期待に取って代わられるらしいです。私は時代が変わっても、良いものは良いと思うですが、考えが古いのでしょうか?。

 消費者の期待には、主に3つの流れがあります。まずは『質の向上』です。これは、消費者は”最高の質”を求めることを意味します。消費者の目は厳しく、最高のもの以外を提供しないブランドは、急速に衰退していく運命のようです。次は『ポジティブなインパクト』です。これは、その商品を販売している会社(ブランド)の行動や社会との関わり方が、否応なく意識されることを意味します。ここでいう社会とは、環境問題、社会問題、健康などです。最後は『パーソナライズ』です。これは、会社が提供する製品やサービスが、自己改善や個人的な表現を優先していることを意味します。

 この3つのキーワード、『質の向上』『ポジティブなインパクト』『パーソナライズ』はブログの記事にも当てはまると思います。今後は、”パーソナライズされたインパクトのある質の高い記事”を書いていきたいと思います。でも、これができないからビュー数が伸び悩んでいるのですが・・・。これからも、期待しないで楽に読んで下さい。

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