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能力の評価は難しい

私は自分の能力が他人から評価されるのは嫌いですし、他人を評価するのも嫌いです。評価が嫌いな最大の理由は、”評価の基準が曖昧”だからです。

もっともらしい評価基準を作ることは可能でしょう。しかし、その評価基準が妥当なものかどうかを”評価するのは難しい”のです。また、評価するのは人間ですし、どうしても好き嫌いの感情が入ってしまいます。そうなると、基準自体は厳密でも、正しい評価にはなりません。評価にはこのような難しさが付いて回ります。

かなり前(30年以上?)になりますが、富士通が課長昇進を決める際に”厳しい試験”を課したことがありました。これは人事評価を”客観的な試験”によって判断する、当時としては珍しいものでした。そのため、NHKのドキュメンタリー番組(NHKスペシャル?)で取り上げられていました。その試験は苛烈を極め、働き盛りで忙しい有能な人に、仕事と試験勉強を課すものでした。

試験は筆記試験と面接で、二回続けて不合格になると昇進は出来ません。番組の中では、家に帰ってからも勉強に励む従業員の姿が映し出されていました。ここで問題です。この制度は今でも続いているのでしょうか?。答えはノーです。この制度は、試験を作成する方も試験を受ける方も負担が大きく、程なく廃止されました。やはり、能力の評価は難しいのです。

将来的にはAIなどで能力が評価される時代が来るかも知れませんが、コンピュータに評価されるなんて真っ平御免です。

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