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 FIREは最近よく聞く言葉で、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を並べた経済的な自立(Financial Independence)+早期リタイア(Retire Early)を意味しています。つまり、早期リタイアして仕事を辞めた後も、不労所得である資産運用によって得られる収入により生活費などを賄っていくことを意味しています。

 このようなライフプランは、数年前から欧米各国を中心に広がっているようですが、最近は日本でも注目が集まっているようです。経済的に自立し、好きなことだけをして生きていくためには、それなりの資産が必要です。私は今すぐリタイアしても、早期リタイアの時期を過ぎているので、FIREはしたくてもできません。しかし、私の大学の同級生には、FIREが流行るずっと前からFIREを実行している友人がいます。

 私の友人は大学卒業後に、証券会社に就職しました。その頃はバブル景気の真っただ中でした。彼は、持ち前の体力と能力で、仕事では好成績を修めたようです。ただし、彼の先輩は過労死で亡くなるような、そんな過酷な時代でした。彼は、その営業成績が認められて、外資系の投信会社に引き抜かれました。その会社は、全米で1-2を争う有名な会社でした。

 時々、大学の同級生数人で飲み会をやっていましたが、ある時に「俺、会社を辞めて田舎に帰るから」と宣言されました。今から20年近く前ですから、とても驚きました。その頃はFIREという言葉はありませんでした。「お金(生活費)はどうするの?」と聞くと、「もう十分貯めたから」とあっさり言われました。証券会社や投信会社に勤めていただけあって、投資のプロだし、高給取りでした。具体的な金額は聞いていませんが、その口ぶりからは少なくとも数千万円はありそうでした。

 現在、彼は実家の田舎で、のんびりと農業をしています。ほぼ自給自足の生活なので、生活費には全然困らないようです。FIREの数年後には、自宅近くの山を購入して、春には筍を掘っています。これが、ちょっとした小遣い稼ぎになるそうです。本業は低農薬の野菜作りで、我家にも時々、野菜を送ってくれます。最近の恒例は、春のスイカです。毎年、大玉のスイカを2玉も送ってくれます。春先のスイカは高価なので、これが来るとプチ贅沢を味わえます。

 私は取り立ててやりたいことは無いし、十分な資産もないのでFIREは無理ですが、皆さんはFIREしたいですか?。

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