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№349 今この瞬間に意識がない時、脳は不安を呼び込んでしまうよね。

「不安」の反対はなんでしょうか?

はい。答えは、簡単です。
「安心」ですね。

安心とは心が満ちている状態を言いますが、
この感覚は「幸せ」や「幸福」とも呼ばれています。
#当たり前過ぎるやろ

人は幸せになるために生きている、
なんて言葉もあるように、
不安から脱し、
安心感や幸福感を得るために
欲求が生まれてくるわけです。

ただ、この間題の難しいところは、
幸せの内容はカンタンに具体化できないことです。

つまり、
「幸せが大事なのはわかるけど、じゃあどうすれば幸せになれるのかわからない!」のです。

「幸せとはなんですか?」への答えは
人によってさまざまですよね。

どうすれば
幸せになれるかわからないのは、
そもそもの定義が難しいからです。

では、科学者は幸せをどう定義するのでしょうか?

ハーバード大学の心理学者である、
マシュー・キリングズワースと
ダニエル・ギルバートは
こんな研究を報告しています。

「幸福に必要なことは、心身が集中することである」

これは科学誌『Science』に発表されたもので、
キリングズワースらは
オリジナルの iPhone のアプリを使った実験を行いました。

13ヶ国、18歳から88歳までの5000人を対象に、「今何をしていますか?」
「今何を考えていますか?」
「今やっていること以外のことを考えていますか?」といったさまざまな質問をして、
それに対する回答を集めます。

この結果、46.9%の人が
「何かをしている時、そのこととは関係ないことを考えている」ことがわかりました。

そして、今やっていることと
考えていることが違うときは、
一致しているときよりも幸せと感じていない、
という結果が明らかになったのです。

つまり、目の前の事に集中できていないときには、幸せを感じづらい。

集中しているときには
幸せを感じやすいということですね。

たしかに時間を忘れるほど
何かに熱中できているとき、
その時間は何にも代えがたい充実感があります。

そうなるのは、
「何かに熱中しているときには他のことを考えられないから」です。

スタンフォード大学やグーグルが導入したことで
過去に話題となった「マインドフルネス」も、
深い呼吸に意識を集中させ、
よけいなことを考えないことで心身を
リセットする目的があります。

ちなみにお友達のreikaさんが
このマインドフルネスの実践について
毎日noteを書いていますので
ぜひフォローをお願いしまーす!




話しを戻すのですが、
「煩悩を捨てる」というのは、
言い換えれば「意識を今、目の前に集中させる(そうすればよけいなことは考えなくなる)」というこ
とを指します。

つまり、不安にとらわれすぎないためには、
日常の中で目の前のことに集中できるようなシステムをつくることが重要になります。

やり方は単純。

キーワードは「一所懸命」です!!

脳の仕組みから考えると、
「やる気のスイッチ」というのは、
「よしゃろう!!」
といった気合いや考え方で入るものではありません。

方法は一つ。
ともかく、その作業を始めること。

実際の作業を始めたときに自動的に入るものなのです。

そして、作業しているうちに
深い集中状態に入っていきます。

反対のことを言えば、
手をつけない限りやる気など起きない、
集中などできないというのが
今の脳科学でわかっている、やる気のメカニズムなのです。

とすると、
集中するには「イヤだなぁ」と思う時間を減らし、さっさと作業に移ってしまうことに尽きます。

このサイクルを早めることが考えすぎをふせぎ、
結果的に幸福感を高めることにもつながります。

たとえば気の進まない仕事も、
手をつける前はイヤだ、
めんどうだ、
という気持ちが先行してしまいますが、
「やりはじめると集中できた!」
「やってみたら意外と充実感があって楽しかった!」なんて経験はないでしょうか?

まずは始めてしまって、
素早く集中モードに入ることが重要なのです。

特に「どっちみちゃらなければいけないこと」ほど早く手をつけるようにしてみてください。

時間を空けてしまうほど
イヤだなぁという気持ちが出てきます。

ネガティブな考え。
感情が浮かびやすくなるのです。

ネガティブな衝動にかられると、
人は逃避的な行動をとることになります。

典型的な例が
「テスト前に勉強しなければいけない状況」
で急に部屋の掃除を始めたり、
マンガ全巻を一気読みする、といった行動ですね。


しかしどうでしょう?

掃除をしたり、マンガを読んだりしている間にも、
ちらちらと「あー!!早く勉強しなきゃ……」
「勉強しないとどうなるんだろう……」

といった不安やプレッシャーが顔を出すはずです。

優先順位の高い案件を放置してしまうと、
結局何をしていても、
なかなか集中ができないというわけです。

やるべきことにすぐに手をつけ、
「うまくいった一!!意外と楽しかった!!」
といった感覚や成功体験を積み上げていくことで、集中するシステムは出来ていきます。

このときだけはぜひ、
「考えない」ようにしてみてください。

優先順位 の高いことほど、
まず、やってみる!!!!

それが、
幸福や安心への最短ルートだったりするのです。

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