24.トリ(最終話)
「俺は、この水晶を誰にも渡さない」
「ーえ!?」顔を上げるみんな。
真剣な眼差しでナンクをみつめ返したトリ、
「暗闇に気の遠くなるような時間ひとりでいることになっても。自分以外の、すべてを失っても。なんで生まれて来たのか、なんで生きているのか、ずっと考えて来た。誰の、何のためでもなく、自分の証を立てられる術はたったひとつ、、、。
ー俺が、世界の創生者になる」
「!!!」全員絶句
「フッ」
ナンク、ドラム缶の上に再び腰を下ろし乗り上げた片足に腕を載せ斜に構えると、
ニヤリと笑い